これは奈良県のある小学校での話。
A君はとてもイタズラ好きだった。
その日も友達を怖がらせようと思って、3階のトイレに行った。
そこは学校中で噂になっている、所謂“出る”トイレだった。
一番奥の個室には花子さんがいるとか赤マントが出るとか言われてて、そこをA君はイタズラの場所に選んだ。
中に入って鍵を閉め、這い上がって天井の隙間から抜け出ると、友達を呼んで来てこう言った。
「このトイレおかしいんだ。誰も入ってないのに鍵が閉まってるんだ」
友達二人は怖がりながらも
「本当かよ。誰か中にいるんじゃないのか?」
A君は得意げにドアをノックしてみた。
・・・勿論中から返事が返ってくる筈もない。
「ほら!誰もいないだろ!・・・一体誰が鍵をかけたんだろう?」
と脅かすように言うと友達二人は気味悪がって
「やっぱり出るのかな」
「もう出ようよ」
と言った。
A君は内心してやったりで鍵を掛けっぱなしにしたまま
「じゃあ出ようか」
と二人を促しトイレを出ようとしたその時。
カチリ、と音がして鍵がかかっていたドアが開いた。
A君はとてもイタズラ好きだった。
その日も友達を怖がらせようと思って、3階のトイレに行った。
そこは学校中で噂になっている、所謂“出る”トイレだった。
一番奥の個室には花子さんがいるとか赤マントが出るとか言われてて、そこをA君はイタズラの場所に選んだ。
中に入って鍵を閉め、這い上がって天井の隙間から抜け出ると、友達を呼んで来てこう言った。
「このトイレおかしいんだ。誰も入ってないのに鍵が閉まってるんだ」
友達二人は怖がりながらも
「本当かよ。誰か中にいるんじゃないのか?」
A君は得意げにドアをノックしてみた。
・・・勿論中から返事が返ってくる筈もない。
「ほら!誰もいないだろ!・・・一体誰が鍵をかけたんだろう?」
と脅かすように言うと友達二人は気味悪がって
「やっぱり出るのかな」
「もう出ようよ」
と言った。
A君は内心してやったりで鍵を掛けっぱなしにしたまま
「じゃあ出ようか」
と二人を促しトイレを出ようとしたその時。
カチリ、と音がして鍵がかかっていたドアが開いた。
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