本当に体験した、怖い話をしてあげよう。

去年の夏頃の時期だね。
テレビで心霊特集がやってて、夕飯も食べ終って家族でまったりしながらそれを見てたんだ。
内容は訳ありの心霊スポットに霊能力者をつれてって現場検証してもらうっていう、毎年やってるありきたりな内容だったよ。

(どうせヤラセだろ?くだらねぇ)

なんて思いながら見てたから、かなり冷めた目で俺はそれを見ていた。

女の霊能力者が自分の体にそこにいる霊を憑移させて付き添いが色々質問していた。

「あなたは誰?」

「だまれ」

「なぜここにいるの?」

「だまれといっとろうがぁあ!」

そう言って付き添いに掴みかかり、慌てて周りの人が押さえ付けると霊能力者はウウゥ~っとうなって辺りをギラギラ睨んでいた。
家族があまりにも真剣に見ているのがおかしくて、「こいつ、馬鹿じゃねぇの?」と言ってやった。

そしたら隣で見ていた妹がグルンって感じで俺を見た。超睨まれた。(んだよ。邪魔者は消えろってか)と思い、番組も途中だったが俺は皆より一足はやく寝てしまった。

何時間経ったかは分からなかったが、俺は急に目が覚めた。
その日はたまたま北枕で寝ていた。
生まれて初めての金縛りだった。
全身の血がザワつく感じがした。

俺の足元に灰色のような、白っぽいモヤが人の形をして立っていたのだ。
しばらくその人の影を見ていたら俺の部屋の足元側の壁がまるで
スクリーンのようになり、なにかが映り始めた。

さっきの俺だった。
ちょうど妹がから見た目線あたりで、「バッカじゃねぇの?」といっている俺の映像がエンドレスでずーっと繰り返しで写っているのだ。

俺は無我夢中でそのモヤに心のなかで謝った。
気が付いたら朝になっていた。

俺は昨晩の言動を反省すると共に、もう二度と心霊番組は見るまいと心に誓った。