春休みが始まったばかりだった俺は、男友達2人を誘って、中学時代に転校してしまったもう一人の友人の家に遊びに行ったんだ。
朝っぱらから電車に揺られて、昼頃にそいつの家に着いて、夜の11時まで遊んだ。
久々に会ったからテンション上がって4人で馬鹿みたいに騒いでたんだが、引っ越した友人の兄貴にも久々に会いたくなったんだ。
朝っぱらから電車に揺られて、昼頃にそいつの家に着いて、夜の11時まで遊んだ。
久々に会ったからテンション上がって4人で馬鹿みたいに騒いでたんだが、引っ越した友人の兄貴にも久々に会いたくなったんだ。
だから友人に会えないかと聞いたら、自転車で30分くらいで兄貴の仕事場に着けるから、今から行くかって話になった。
チャリは友人の両親と友人兄弟ので4台あったから、親御さんにも許可貰って会いに行ったんだ。
で、仕事場に付いたら友人の兄貴がドアの前で仁王立ちして待ち受けていて「久しぶりだなー」って、笑顔で迎えてくれた。
親御さんが連絡入れてくれたらしい。
友人兄の仕事場は8階建てビルの7階の一室で、エレベーターで上がったらビックリ、なんかプレステとか置いてある。
仕事する気ねーだろwとか思ったけど、前の住人の忘れ物らしい。
でも俺達にはそんなん関係無くて、友人兄の仕事が終わるまでずっと4人でFF8進めてた。
セルフィ可愛すぎ。
夢中になって進めてたけど、友人兄の仕事が終わって、友人宅に帰ることなった。
この時点での時間は深夜の2時で、友人兄がもう暗くて危ないからチャリを置いて自分の車で帰ろうと言い出した。
来る時も暗かったし、4人いるから大丈夫だと主張したんだけど、万が一何かあったら困るからと譲らない。
迷惑をかけたく無かったし、少しの間押し問答が続いたんだけれど、結果的に友人兄の言葉に甘えることになった。
話もまとまって、それじゃあ帰るかーっ!と部屋を出てエレベーターに乗り込もうとしたんだけれど・・・アレ?動かない。
壊れた?って思ったけど、友人兄が思い出したように「そうだ!エスカレーターは12時以降は動かねえんだった!」と。
エスカレーターじゃねえよ。
その発言で友人兄を除く4人が「な、なんだってー!」って感じでブーブー文句垂れだした。
でも帰るには階段降りるしかないから、渋々階段を降りることに。
ここで、室内の階段より屋外の階段の方が車を止めてある駐車場に近いから、そっちを使うことにして、屋外階段に続く重い鉄の扉を開けた。
扉を開けると、8階から1階まで吹き抜けになっている階段に出た。
屋外階段って言うから本当に屋外にあるのかって思ったけど、違うんだなぁ、なんてどうでも良いこと考えながら階段を降りだした。
狭い階段だったから、俺が先頭で、その後ろに友人兄→友人3人という形で、一列に並んで降りてた。
で、階段を少し降りた所で、最初の異変に気付いた。
今まで馬鹿みたいに騒いでた奴らが、今度は馬鹿みたいに静かなんだ。
変だな~って思ったけど、騒ぎすぎて疲れたんだろうなって特に気にしなかった。
実際俺も眠くて、早く帰りたかったし。
で、気にせず引き続き階段を降り始めてまたすぐ、次の異変が起こる。
なんか、爆笑し始めたんだよ。
後ろで。
「やべぇw」とか「マジウケるw」とかじゃなくて、もう、本当にただ単純に笑ってる。
ゲラゲラ笑ってる。
さすがに気味悪くて、うるさいよ!と、立ち止まって怒鳴ったんだ。
そしたら、突然シーンと静まり返って、後ろから友人の声で俺の名前を呼ぶ声が聞こえたんだ。
そして、それと同時に俺の肩に手が置かれた。
それだけなら何の不思議も無い。
ただ友人達がふざけただけだと言い切れる。
でも違う。
俺の肩におかれた手。
肩だけじゃなかった。
体中に無数の手が触れてた。
一列に並んで降りてるんだから、後ろにいる友人兄以外が俺に触れられるハズが無い。
俺は自分が今どういう状況に立たされてるかを初めて認識して、走り出した。
でも逃げ出す瞬間に、腰から下げてた懐中時計の鎖が階段の手すりに引っ掛かって、千切れて落としてしまったんだ。
祖父の形見の大切な懐中時計だったんだけど、そんなの捨て置いて走った。
俺が走る後ろから、俺を追いかけてくる足音が響いていて、怖くて死ぬかと思った。
怖かったけど走って走って、1階に着いて、扉を開けて外に出た。
駐車場の脇に出て、逃げ切ったと安心したら、涙が溢れてきた。
友人達は大丈夫だろうか、とか、あれはなんだったんだろう、とか、やばい小便ちびったとか。
色々と考えてたら、俺が出てきた扉が開いて、友人達が出てきた。
友人達に駆け寄って、大丈夫だったか?って聞いたら、4人が笑いながら「大丈夫じゃないのはお前だろw」。
友人達の話によると、扉を開いて階段に出た瞬間、俺が狂ったように全力疾走しだしたらしい。
話を聞いて俺が唖然としていると、友人兄が俺に懐中時計を手渡した。
「どこにあった?」
そう聞くと・・・。
「お前が走り出した瞬間、手すりに引っ掛けて落ちたよ」
おかしい。
全部おかしい。
俺は階段を降り始めた時は走っていないし、懐中時計を落としたのは階段を降りて少し経った後だから、一階に落ちているハズがない。
でもそれは全部友人達との言い分と食い違う。
おかしいのは俺の頭なのか、友人達なのか。
あるいは、もっと違う何かが絡んでいるのか。
これがこれまでの人生で唯一体験した恐怖体験なので、思い出すといまだに怖くて泣きそうになります。
もう二度とあんな体験はしたくないです。
チャリは友人の両親と友人兄弟ので4台あったから、親御さんにも許可貰って会いに行ったんだ。
で、仕事場に付いたら友人の兄貴がドアの前で仁王立ちして待ち受けていて「久しぶりだなー」って、笑顔で迎えてくれた。
親御さんが連絡入れてくれたらしい。
友人兄の仕事場は8階建てビルの7階の一室で、エレベーターで上がったらビックリ、なんかプレステとか置いてある。
仕事する気ねーだろwとか思ったけど、前の住人の忘れ物らしい。
でも俺達にはそんなん関係無くて、友人兄の仕事が終わるまでずっと4人でFF8進めてた。
セルフィ可愛すぎ。
夢中になって進めてたけど、友人兄の仕事が終わって、友人宅に帰ることなった。
この時点での時間は深夜の2時で、友人兄がもう暗くて危ないからチャリを置いて自分の車で帰ろうと言い出した。
来る時も暗かったし、4人いるから大丈夫だと主張したんだけど、万が一何かあったら困るからと譲らない。
迷惑をかけたく無かったし、少しの間押し問答が続いたんだけれど、結果的に友人兄の言葉に甘えることになった。
話もまとまって、それじゃあ帰るかーっ!と部屋を出てエレベーターに乗り込もうとしたんだけれど・・・アレ?動かない。
壊れた?って思ったけど、友人兄が思い出したように「そうだ!エスカレーターは12時以降は動かねえんだった!」と。
エスカレーターじゃねえよ。
その発言で友人兄を除く4人が「な、なんだってー!」って感じでブーブー文句垂れだした。
でも帰るには階段降りるしかないから、渋々階段を降りることに。
ここで、室内の階段より屋外の階段の方が車を止めてある駐車場に近いから、そっちを使うことにして、屋外階段に続く重い鉄の扉を開けた。
扉を開けると、8階から1階まで吹き抜けになっている階段に出た。
屋外階段って言うから本当に屋外にあるのかって思ったけど、違うんだなぁ、なんてどうでも良いこと考えながら階段を降りだした。
狭い階段だったから、俺が先頭で、その後ろに友人兄→友人3人という形で、一列に並んで降りてた。
で、階段を少し降りた所で、最初の異変に気付いた。
今まで馬鹿みたいに騒いでた奴らが、今度は馬鹿みたいに静かなんだ。
変だな~って思ったけど、騒ぎすぎて疲れたんだろうなって特に気にしなかった。
実際俺も眠くて、早く帰りたかったし。
で、気にせず引き続き階段を降り始めてまたすぐ、次の異変が起こる。
なんか、爆笑し始めたんだよ。
後ろで。
「やべぇw」とか「マジウケるw」とかじゃなくて、もう、本当にただ単純に笑ってる。
ゲラゲラ笑ってる。
さすがに気味悪くて、うるさいよ!と、立ち止まって怒鳴ったんだ。
そしたら、突然シーンと静まり返って、後ろから友人の声で俺の名前を呼ぶ声が聞こえたんだ。
そして、それと同時に俺の肩に手が置かれた。
それだけなら何の不思議も無い。
ただ友人達がふざけただけだと言い切れる。
でも違う。
俺の肩におかれた手。
肩だけじゃなかった。
体中に無数の手が触れてた。
一列に並んで降りてるんだから、後ろにいる友人兄以外が俺に触れられるハズが無い。
俺は自分が今どういう状況に立たされてるかを初めて認識して、走り出した。
でも逃げ出す瞬間に、腰から下げてた懐中時計の鎖が階段の手すりに引っ掛かって、千切れて落としてしまったんだ。
祖父の形見の大切な懐中時計だったんだけど、そんなの捨て置いて走った。
俺が走る後ろから、俺を追いかけてくる足音が響いていて、怖くて死ぬかと思った。
怖かったけど走って走って、1階に着いて、扉を開けて外に出た。
駐車場の脇に出て、逃げ切ったと安心したら、涙が溢れてきた。
友人達は大丈夫だろうか、とか、あれはなんだったんだろう、とか、やばい小便ちびったとか。
色々と考えてたら、俺が出てきた扉が開いて、友人達が出てきた。
友人達に駆け寄って、大丈夫だったか?って聞いたら、4人が笑いながら「大丈夫じゃないのはお前だろw」。
友人達の話によると、扉を開いて階段に出た瞬間、俺が狂ったように全力疾走しだしたらしい。
話を聞いて俺が唖然としていると、友人兄が俺に懐中時計を手渡した。
「どこにあった?」
そう聞くと・・・。
「お前が走り出した瞬間、手すりに引っ掛けて落ちたよ」
おかしい。
全部おかしい。
俺は階段を降り始めた時は走っていないし、懐中時計を落としたのは階段を降りて少し経った後だから、一階に落ちているハズがない。
でもそれは全部友人達との言い分と食い違う。
おかしいのは俺の頭なのか、友人達なのか。
あるいは、もっと違う何かが絡んでいるのか。
これがこれまでの人生で唯一体験した恐怖体験なので、思い出すといまだに怖くて泣きそうになります。
もう二度とあんな体験はしたくないです。
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