あるタクシー運転手が◯◯◯(地名)を通りかかると3人の若い女の子達が手をあげて立っていた。

「お客さん」だ、とすぐに車を寄せ、女の子達を乗せたそうです。

どちらまで、と聞くと女の子の内の一人がお腹が痛いと言っているので、近くの病院まで連れっていって欲しいとのこと。
見ると、痛がっている女の子はかなり顔色が悪いく、苦しそうである。
運転手は「それは大変だ」と、とりあえずここから近くにある県内でも有名なT病院に向かうことにした。

病院につくと、女の子達は「私はこの子の側に付き添っていたいので、すみませんが、病院の人を呼びに行ってもらいませんか?」と運転手にお願いしたそうです。
運転手は引き受け、タクシーを降りて病院の受け付けに向かいました。

そこで看護婦さんに事情を話し、タクシーの中にいる子の様子を見てほしいことを伝えました。
看護婦さんは承諾し、運転手さんを受け付けに残し駐車場へ。

・・・しばらくして看護婦さんは青ざめた顔で戻ってきました。

「あなたは何故こんなことをするのですか!」

看護婦さんは言いました。

運転手さんにはその言葉の意味が分かりません。

「何故こんなことをするのですか!」

再び看護婦さんは言いました。

「どうしてあなたは車に死体を乗せているのですか!!」

看護婦さんが言うには数日前この付近でドライブ中の女子大生が乗った車が事故を起こしたそうです。
そしてこの病院に運び込まれたのだけれど全員亡くなってしまったそうです。

そしてその遺体は今霊安室に置かれているのだそうですが、タクシーの運転手さんが車に乗せているのはまぎれもなくその子達の遺体。

「あなたはうちの病院から死体を運んでどうするつもりですか!」

看護婦さんに問いただされても、運転手が乗せた時は彼女達は生きているようにしか見えなかったそうです。
ちなみに事故があった場所は運転手が女の子を拾った場所であるのは言うまでもありません。

年配のタクシー運転手から聞いた話でした。