歩行者専用の道路標識は誰もが一度は目にしたことがあるだろう。
車両が入ることを禁止し、歩行者の安全を守ることを目的に制作されたこの道路標識は数十年前に制作され長く日本国内で使用されてきた。

今回は歩行者専用の道路標識に隠されたちょっぴり怖い都市伝説をご紹介。

歩行者専用の道路標識のデザインは大人とこどもが手をつないでいる絵である。
一見、仲睦まじい親子のように見える絵であるがこれは親子ではない。

歩行者専用の道路標識を作成した、デザイナーは標識をつくる為にスナップショットを何枚か撮っていた。
彼のイメージは今の標識のデザインと同じものであり、とにかく街中の大人とこどもが手をつないでいる様子を撮りまくった。

その中で一枚だけデザイナーのイメージどおりの写真があった。
それが今の歩行者専用のデザインに使われているのである。
デザイナーは歩行者専用の標識デザインを作り上げ、依頼主にデザインを納品した。

そのデザインは高く評価され、今の国土交通省にあたる省庁がそのデザインを道路標識として採用した。

数日後、デザイナーは新聞を読んでいて、ある記事を発見した。

『女児連続誘拐事件の犯人逮捕』

何の気なしにその記事を読んでいると犯人の顔写真が目に入った。
その顔はどこかで見たことがある顔だった。
デザイナーは嫌な予感がし、自分のフォトアルバムを見返した。

そこには「女児連続誘拐事件」の犯人と同じ顔の人物が写っていた。

そう、その写真こそ、歩行者専用の道路標識のデザインの参考にしたスナップショットだったのだ。

デザイナーが親子だと思って撮影した男と女の子は実は誘拐犯と誘拐された子供だったのである。
歩行者専用の道路標識の絵をよく見ると、女の子の腰が恐怖で引けているようにも見える。