俺が小5のときの話。
祖母が亡くなったので島根にある母親の実家に帰っていた。
祖母の死因は老衰で、皆悲しかったが「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。
そしてその夜はお決まりの宴会が始まった。
もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が帰ると言い出した。
その時の母の長兄(俺には叔父にあたる)の言葉は不思議なものだった。
「犬貸そうか?」
その男性は「いや、いいよ」
そしてその男性は帰路に着いた。
20~30分後、その男性が帰ってきた。
祖母が亡くなったので島根にある母親の実家に帰っていた。
祖母の死因は老衰で、皆悲しかったが「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。
そしてその夜はお決まりの宴会が始まった。
もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が帰ると言い出した。
その時の母の長兄(俺には叔父にあたる)の言葉は不思議なものだった。
「犬貸そうか?」
その男性は「いや、いいよ」
そしてその男性は帰路に着いた。
20~30分後、その男性が帰ってきた。
「駄目だ、狐が多くて帰れねぇや。今夜泊めてくれよ」
叔父「だろうと思った」
俺「・・・?」
まもなくして、今度は別の男性が席を立った。
「帰るわ」
叔父「やめとけって。お前ん家は特に山越えるだろ。今夜はやめとけ」
そのおっさん「いや、明日もはえぇからよ。犬もいいや」
叔父「気をつけろよ」
後で聞いた話、そのおっさんは魚屋だったらしい。
翌朝、騒々しさに目が覚めた。時計はまだ6時にもなっていない。
「◯◯が死んだってよ!すぐ行くぞ」などと言っているのが聞こえる。
訳もわからないまま叔父と父についていく。
その家から歩いて10分の田んぼに、その魚屋はうつ伏せに倒れていた。
田んぼにはぐるぐる歩き回ったような足跡が円を描いていた。
手に持った葬式饅頭には、何か動物の爪に引っ掻かれたような傷がある。
「あ~、おとなしく狐に饅頭やらんから・・・」
「化かされたか。だから犬連れてきゃよかったのに」
などとまわりの大人たちは言っていた。
俺はずっと((;゜Д゜)ガクガクブルブルしていた。
叔父「だろうと思った」
俺「・・・?」
まもなくして、今度は別の男性が席を立った。
「帰るわ」
叔父「やめとけって。お前ん家は特に山越えるだろ。今夜はやめとけ」
そのおっさん「いや、明日もはえぇからよ。犬もいいや」
叔父「気をつけろよ」
後で聞いた話、そのおっさんは魚屋だったらしい。
翌朝、騒々しさに目が覚めた。時計はまだ6時にもなっていない。
「◯◯が死んだってよ!すぐ行くぞ」などと言っているのが聞こえる。
訳もわからないまま叔父と父についていく。
その家から歩いて10分の田んぼに、その魚屋はうつ伏せに倒れていた。
田んぼにはぐるぐる歩き回ったような足跡が円を描いていた。
手に持った葬式饅頭には、何か動物の爪に引っ掻かれたような傷がある。
「あ~、おとなしく狐に饅頭やらんから・・・」
「化かされたか。だから犬連れてきゃよかったのに」
などとまわりの大人たちは言っていた。
俺はずっと((;゜Д゜)ガクガクブルブルしていた。
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