夜に電話が鳴った。
寝ぼけながらも電話に出た。

『はい、もしもし』

「天国と地獄、どちらが良いですか?」

『あっ?』

イラっと来た。
人がせっかく寝てるのにイタズラ電話で起こされたからだ。
本当にイラっと来た。

時刻を見ると午前2時近く・・・。
更にイラっと来た。

『ボケが!!イタ電してんじゃねーよ!!』

咄嗟に下劣な言葉が出た。
そういうと電話をガチャンと乱暴に切り
再び寝た。

朝、昨夜のことを思い出した。
また、掛かって来たらどうしようか考えながら朝の仕度をした。

出かける時間だ。
玄関の扉を開ける。

息を呑んだ・・・。

玄関に鳥の死骸がおいてあった。
それも1羽だけではなく、4羽。
全羽、頭だけだった。