転勤で、東京から地方に引っ越した男が居た。
歳は30代前半、内向的な性格で、休日は家に篭ってパソコンいじったりDVDを見たりして過ごす友達が少ないタイプ。
交際相手も居らず、少々ロリコンの気もあった。
そんな彼の楽しみは、近くの公園で遊ぶ少女達を眺めることで、ボールや縄跳びで遊ぶ女の子の姿は癒しとなっていた。
休日の夕暮れ時、レンタルDVDを借りて帰宅する途中である。
黄昏時の公園で何とも昔気な光景に出会った。
それはお手玉や手鞠をして遊ぶ5人の少女の姿で、みんなきれいな着物を着ていた。
可愛い娘達だな~と見とれていると、少女の一人が男の方へやって来て、いきなり手を引っ張った。
「おじさん遊ぼー」
思わぬ少女の言葉に面を食らった。
「遊ぼー」
他の少女も男の手を引っ張る。
男は少女に手を引かれるままに、遊びの輪に加わった。
少女達は全員が姉妹だと言い、みんな色白で整った顔立ちをしている。
着ている着物も美しくてまるでお人形さんのようだ。
少女達の遊びは手毬やお手玉や鬼ごっこ、どこか昔気な遊びをしている。男は着物の少女の輪の中で至福の時を過ごしたのだった。
少女達と遊んでるうちにすっかり辺りが暗くなってしまった。
「じゃあ、お家の人が心配するから帰ろうか」
男がそう言うと、少女の一人が「家に帰っても誰もいないからまだ遊ぼうよ」と言って遊ぶのをやめようとしない。
「でもみんなのお父さんとお母さんが心配するから帰ろうよ」
すると少女は・・・。
「お父さんとお母さんはいないから大丈夫だよ、だからもっと遊ぼう」
そう言うと、きゃっきゃと遊びを再開した。
そうは言うものの、さすがに中年男が夜に少女達と遊んでいてはまずいので家まで送ることにした。
「じゃあ、お嬢ちゃん達の家の近くで遊ぼうか。家を教えてくれるかな?」
すると・・・。
「うん、わかった」
少女達は納得して家まで案内してくれた。
少女達が案内してくれたのは木造の古い民家で、こんな所に人が住めるのかと疑問が湧く程に古い感じの家であった。
「遊ぼ!遊ぼ!」
少女達は男の手を引っ張って家の中に入れようとした。
しかし家まで上がってしまったら犯罪者に間違われるので、「じゃあちゃんと帰るんだよ!」と少女達に別れを告げ走って帰ったのだった。
家に帰り、就寝前に今日の素敵な出来事を思い出していた。
楽しかったなあ・・・と、思い出すたびに胸が高鳴る。
それから数か月間の間、少女達の姿を見かけることはなかった。
休日には必ず公園を見て回ったが、遊んでいるのは別の子供達である。
どうしても少女達の顔が見たくなった男は、前に案内してもらった民家の前まで来てしまった。
前は暗かったので気づかなかったが明るい時に改めて見ると、民家はとんでもなくボロい、というか廃屋だった。
窓ガラスが割れ、扉もぼろぼろに壊れている。
男「嘘だろ?」
男は壊れた窓から中を覗くと、5体の日本人形が転がっていた。
そして何やらヒソヒソと話す声が聞こえてくる。
よーく耳を澄まして聞いているとこんな会話が聞き取れた。
「今度・・・とっちゃおうか・・・」
「今度・・・遊んだとき・・・とっちゃおうか・・・」
「うん、今度遊んだとき魂とっちゃおう・・・」
5体の人形の顔は全て男の方を向いている。
生きた心地がしなくなった男は、慌ててその場から逃げ出した。
歳は30代前半、内向的な性格で、休日は家に篭ってパソコンいじったりDVDを見たりして過ごす友達が少ないタイプ。
交際相手も居らず、少々ロリコンの気もあった。
そんな彼の楽しみは、近くの公園で遊ぶ少女達を眺めることで、ボールや縄跳びで遊ぶ女の子の姿は癒しとなっていた。
休日の夕暮れ時、レンタルDVDを借りて帰宅する途中である。
黄昏時の公園で何とも昔気な光景に出会った。
それはお手玉や手鞠をして遊ぶ5人の少女の姿で、みんなきれいな着物を着ていた。
可愛い娘達だな~と見とれていると、少女の一人が男の方へやって来て、いきなり手を引っ張った。
「おじさん遊ぼー」
思わぬ少女の言葉に面を食らった。
「遊ぼー」
他の少女も男の手を引っ張る。
男は少女に手を引かれるままに、遊びの輪に加わった。
少女達は全員が姉妹だと言い、みんな色白で整った顔立ちをしている。
着ている着物も美しくてまるでお人形さんのようだ。
少女達の遊びは手毬やお手玉や鬼ごっこ、どこか昔気な遊びをしている。男は着物の少女の輪の中で至福の時を過ごしたのだった。
少女達と遊んでるうちにすっかり辺りが暗くなってしまった。
「じゃあ、お家の人が心配するから帰ろうか」
男がそう言うと、少女の一人が「家に帰っても誰もいないからまだ遊ぼうよ」と言って遊ぶのをやめようとしない。
「でもみんなのお父さんとお母さんが心配するから帰ろうよ」
すると少女は・・・。
「お父さんとお母さんはいないから大丈夫だよ、だからもっと遊ぼう」
そう言うと、きゃっきゃと遊びを再開した。
そうは言うものの、さすがに中年男が夜に少女達と遊んでいてはまずいので家まで送ることにした。
「じゃあ、お嬢ちゃん達の家の近くで遊ぼうか。家を教えてくれるかな?」
すると・・・。
「うん、わかった」
少女達は納得して家まで案内してくれた。
少女達が案内してくれたのは木造の古い民家で、こんな所に人が住めるのかと疑問が湧く程に古い感じの家であった。
「遊ぼ!遊ぼ!」
少女達は男の手を引っ張って家の中に入れようとした。
しかし家まで上がってしまったら犯罪者に間違われるので、「じゃあちゃんと帰るんだよ!」と少女達に別れを告げ走って帰ったのだった。
家に帰り、就寝前に今日の素敵な出来事を思い出していた。
楽しかったなあ・・・と、思い出すたびに胸が高鳴る。
それから数か月間の間、少女達の姿を見かけることはなかった。
休日には必ず公園を見て回ったが、遊んでいるのは別の子供達である。
どうしても少女達の顔が見たくなった男は、前に案内してもらった民家の前まで来てしまった。
前は暗かったので気づかなかったが明るい時に改めて見ると、民家はとんでもなくボロい、というか廃屋だった。
窓ガラスが割れ、扉もぼろぼろに壊れている。
男「嘘だろ?」
男は壊れた窓から中を覗くと、5体の日本人形が転がっていた。
そして何やらヒソヒソと話す声が聞こえてくる。
よーく耳を澄まして聞いているとこんな会話が聞き取れた。
「今度・・・とっちゃおうか・・・」
「今度・・・遊んだとき・・・とっちゃおうか・・・」
「うん、今度遊んだとき魂とっちゃおう・・・」
5体の人形の顔は全て男の方を向いている。
生きた心地がしなくなった男は、慌ててその場から逃げ出した。
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