近所の坊さんから直接聞いた話。
その坊さんいわゆる寺無し坊主なんだが、上から言われて20年程空き寺になってた所の派遣住職やることになったんだと。
(坊主の息子だと自動的に自分の家告ぐから良いが一般人が坊主になると自分の入る寺が無い)

んで、その寺へ行って20年ぶりにの本堂の扉を開けたら・・・半透明の魑魅魍魎がうようよ蠢いていたらしい。
※魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは、山の怪物や川の怪物。様々な化け物、妖怪変化。魑魅は山の怪、魍魎は川の怪であり、一般には山河すべての怪として魑魅魍魎の名で用いられることが多い。

俺の理解力が足らないのかもしれないが、イメージ的には空気の澱みみたいなもので99%が空気で残りの1%がもののけ成分みたいな・・・。

そのときはその坊さんびびってしばらくその場で固まっていて、最終的には扉閉めて逃げ帰ったんだそうな・・・。
んで、上には一年待ってくれと頼んでその一年間かなりきつい修行積んだんだって。

そして一年後、完全装備で再びその寺へ行き、今度は本堂で一晩中読経。
明け方頃になると蠢いていた魑魅魍魎がすっかり消えていた・・・と、近所の寺の坊さんがニコニコと語ってくれた。

あんま怖くないな、すまん。
あともう一つ。

母の体験。
母は東京のある神社の氏子だが、神社は怖いと言っていた。
子供の頃、よくその神社で隠れんぼしたが、ある夕方、いつもより遅い時間にやって、母がオニになり、社殿の裏手に来たところ、地面から一面に白い手が生え、まるで招くかのようにうごめいていたという。

それ以来「墓場は夜でもにぎやかで明るい雰囲気だけど、神社は怖い。日が暮れたら、敷地内もあまり通らないほうがいい」と言っていた。