ただの実話。

数年前、実の祖母が亡くなった。
母方の祖母。
祖母はド田舎の家に一人で暮らしていて、そこへ定期的に様子を見に行ってた親戚が、死んでいるのを発見したらしい。

それから身内で遺品を整理してたら、日記らしきものが出てきた。
亡くなるひと月前くらいまで、ほぼ毎日付けてたみたい。
最近の日付のところには、『あの女に殺される、◯◯子に殺される』って何度も書いてあった。
『◯◯子が夢に出てくる』とも。

下手だけど、小さい女の子のイラストも描いてあった。

◯◯子って、私の名前なんだよね・・・。

私は小さい頃から祖母に嫌われていた。
住んでるところも遠いし、長期休暇に訪ねるくらいだったんだけどね。
最初は、容姿について乏すくらい。(私と父は、ちょっと田舎では目立つ)
でも、段々と嫌がらせされるようになった。
親戚みんな集まった宴会で裸にされたり、町長だか何だかのおっさんと売春させられそうになったり・・・。

極めつけは、祖母の住んでた例の家の一室に、頭の足りない人が隔離されてて、そこに意図的に閉じ込められたこと。
その人はなんら無害な人だったけど、祖母が陰で「犯されればよかった」という類のこと言ってるのを聞いた。

だから私もこの祖母は心底嫌いだったし、思い出すにつけ「死んでしまえ」と思っていた。
だからその日記見て、「ああ、呪いってあるんだな」って思った。

日記は普通の本の中に紛れさせて持って帰って、ゴミに出した。
見つけたのが自分で、ほんとによかったと思う。

なんで今更こんな話を投下したかというと、先日私の叔母が若くして亡くなったから。
私は、性格も外見もあのババアにそっくりな母もその姉妹も大嫌い。
だから、馬鹿ばかしいけど、ひょっとしたら自分のせいかもって思いがありまして。
もしもそうだったら、次は母かもなって。

長々とすいませんでした。
まあそれよりも今は、例のド田舎の家がまたいわく付きで、壊すのに一悶着あるんだろうなってことが気がかりです。
あーあ。