私の家は昔は陰陽師?拝み屋?みたいなことをやっていて、苗字も特殊だったりする。
なぜか女にしか強い力が付かないから、昔から珍しいことに当主は女ばかり。
でも最近は色々な血が混ざってしまって払えるのは祖母だけになってしまって、昔の形は遠に薄れてしまったので父も含め祖母の息子は普通の仕事についてる。
だけどなぜか珍しく力を持ってしまって生まれたのが私。
何代目か解らないけど、「強い力のある人の命日に生まれたせいだ」と祖母に言われました。
そんな家だったことや私の力の為に、幼い頃は毎日のように怖い思いをしました。
それに、割と霊と言うのは波長が合わないと見えない物で、クラスメイトは当たり前ですが両親にまで嘘吐きと言われていました。
なぜか女にしか強い力が付かないから、昔から珍しいことに当主は女ばかり。
でも最近は色々な血が混ざってしまって払えるのは祖母だけになってしまって、昔の形は遠に薄れてしまったので父も含め祖母の息子は普通の仕事についてる。
だけどなぜか珍しく力を持ってしまって生まれたのが私。
何代目か解らないけど、「強い力のある人の命日に生まれたせいだ」と祖母に言われました。
そんな家だったことや私の力の為に、幼い頃は毎日のように怖い思いをしました。
それに、割と霊と言うのは波長が合わないと見えない物で、クラスメイトは当たり前ですが両親にまで嘘吐きと言われていました。
そんな時代でしたから、ある日イジメられ祖母に「絶対行くな!」と言われていた廃墟のような神社の社に閉じ込められてしまいました。
きっと名前を出すだけで泣いていた私を面白がっていたんでしょうね。
入って数10分・・・ただただ、出して欲しいと叫びましたが、不意に外から聞こえて居たイジメっ子達の声が止んでしまいました。
不意にひんやりとした空気が私の頬を掠め、不思議と気持ち悪いと言う感覚は有りませんでした
「振り向いてはだめだよ」
中性的だけど鈴のような綺麗な男性な声だったような気がします。
そして彼(?)は私の祖母の言いつけで伸ばしていた長い髪に触れました。
「綺麗だ、ほしい」
淡々と淡々と彼は喋ります。
不意に恐怖心を感じました。
祖母に「お前の魂は空っぽだから、異質な物にとって栄養になる。だからお前が食われそうになったその時は髪を切り与えろ」と言われたのを思い出しました。
何度も反響するように頭の中でほしいと言う言葉が響きます。
震える声で背後の彼へと声をかけました。
「髪なら髪なら良いです」
言い終えるか否かの瞬間、背後から「くちゃー」と言う声が響き次の瞬間首が涼しくなりました。
食べられてしまうんだな・・・と思いながら膝が震え倒れそうになりました。
けれど“彼”の手でしょうか?腰元を支えられゆっくりと下ろされました。
私はお化けと言うような物に触られたことがなく、少し驚き乍も体内の熱が奪われていくのが分かります。
そのまま、眠ってしまったのでしょうか・・・起きた時私はいじめっ子の背中にいました。
彼らは泣いていて、その声に一瞬気を取られていましたが、背後から足音が聞こえてきました。
いじめっ子達は私を神社から出そうとする時、扉が開かず、また出てきた私が髪が短くなっていたことに驚いていたようでした。
また、彼等は真っ白い靄のような物に追いかけられたと言う話をしていました。
私は早く帰らなきゃ行けないと思っていたので、彼等に声をかけようとしたのですが、口が開かないのです。じょじょに視力もぼやーっとしてきます。
聴力だけが以上に敏感になり耳元に背後から聞こえる足音が大きくなります。
私は思いっきり私を背負う男子を叩きました。
そして背中から降りるといじめっ子の腕を取り走りました。
足音は大きくなります・・・。
直感的に私の視力がなくなったら、私は死ぬし彼等も死ぬと幼い乍に恐怖を抱きました。
私は祖母を頼り本家へとただ田舎道を走っていきました。
大きな門がぼやけて見えます。
その前には祖母が立っています。
なぜか祖母だけがはっきりと見えます。
安堵で祖母に向かって走ろうとします。
けれど祖母は鬼の形相で叫びました。
祖母「アンタが最後に入るように二人を門に放り込め!」
私はただただ怖くて二人から手を離し、二人の背中を押し門へと飛び込みました。
そして最後に祖母が入ってきます。
中にはいじめっ子二人の母親が白装束で立っていました。
いじめっ子の母親「神社に行ったね!!?」
祖母が怒鳴ります。
視力も声も戻らず口を魚のようにぱくぱくすることしか出来ません。
祖母の指先が唇にふれ次に胸元から真っ赤な独特の匂いのする紅が口元に塗られました。
すると・・・不思議と声が出ます。
言い訳混じりに言葉を続けましたが聞いてくれず、いじめっ子を含め本家のお経で固められた一室に、通されます。
さっき追いかけてきたのが「神」だということ。
昔流行っていた神社の神だが、飢饉に陥った時、生贄を与えてしまったのがきっかけで病んでしまっている。
私は気にいられて影を食べられている(確かに私の影は無かった)
食べられたのは髪では無くて私が生まれつき付けている神であること。
私の視力が戻らないのは神が付いていないから。
私は神が憑いていなければ三つの時死ぬ子だったこと。
今しゃべれるのは祖母の力で完全に戻ってるわけじゃないこと。
いじめっ子は神憑きで、また神社の神のお気に入りの子を虐められた為祟られていることを祖母から聞いた。
そして最後に私に「神下ろしを行う」と口にした。
いじめっ子達の母親が呼ばれたのは自分の息子達の代わりの贄になる為だった。
私もいじめっ子もしてしまったことに後悔して泣いていた。
そして祖母は私に真っ直ぐ言った。
祖母「お前に変わりは居ない。お前と同じ霊力のやつも居ない。死ぬかもしれない。・・・さすがの私も神は払えない。だからお前の中に彼奴を下ろす。良いかお前の気持ちが邪な物に落ちなければ・・・きっと大丈夫」
私はアレが自分の中に落ちることが怖くて泣いた。
私と祖母だけで門の外に出ること、私は門を潜った瞬間何も見えなくなって・・・倒れてしまった。
意識がなくなってからどうなったか解らないけど、起きた時、私の部屋と銘打たれた本家の一番奥で寝ていた。
ずっと髪を撫でられてた気がしたが、周りには誰もおらず、起きあがると祖母が入ってきてただ一言、「居る」と言った。
私の中に入ったんだな・・・って解った。
でも変な感じはしなかった。
その後一週間、私は禊ぎをさせられ、夜になると祖母が寝るまで付いていてくれました。
しばらくは毎日夢を見て、彼の記憶だったのかは解らないですけど、人を食べてしまった日の彼の悲しみが何度も襲いかかってきた。
ただの夢だったかも知れないけど、彼は人間を愛していたんだなと思ったし、私が「髪をあげる」なんて言わなきゃ素直に返してくれるんじゃないかって、凄く辛くなったし悲しかった。
以上で私に憑いている彼の話はおしまいです。
まだまだ変わった話は有るのですが、彼が付いてからは少なくなっています。
今私は高校生ですが・・・今後は祖母の仕事を告ぐのかなと今は思っています。
また需要があれば他のことも書き込みたいと思います。
では読みにくい文章だったとは思いますが最後まで読んで頂きありがとうございます。
きっと名前を出すだけで泣いていた私を面白がっていたんでしょうね。
入って数10分・・・ただただ、出して欲しいと叫びましたが、不意に外から聞こえて居たイジメっ子達の声が止んでしまいました。
不意にひんやりとした空気が私の頬を掠め、不思議と気持ち悪いと言う感覚は有りませんでした
「振り向いてはだめだよ」
中性的だけど鈴のような綺麗な男性な声だったような気がします。
そして彼(?)は私の祖母の言いつけで伸ばしていた長い髪に触れました。
「綺麗だ、ほしい」
淡々と淡々と彼は喋ります。
不意に恐怖心を感じました。
祖母に「お前の魂は空っぽだから、異質な物にとって栄養になる。だからお前が食われそうになったその時は髪を切り与えろ」と言われたのを思い出しました。
何度も反響するように頭の中でほしいと言う言葉が響きます。
震える声で背後の彼へと声をかけました。
「髪なら髪なら良いです」
言い終えるか否かの瞬間、背後から「くちゃー」と言う声が響き次の瞬間首が涼しくなりました。
食べられてしまうんだな・・・と思いながら膝が震え倒れそうになりました。
けれど“彼”の手でしょうか?腰元を支えられゆっくりと下ろされました。
私はお化けと言うような物に触られたことがなく、少し驚き乍も体内の熱が奪われていくのが分かります。
そのまま、眠ってしまったのでしょうか・・・起きた時私はいじめっ子の背中にいました。
彼らは泣いていて、その声に一瞬気を取られていましたが、背後から足音が聞こえてきました。
いじめっ子達は私を神社から出そうとする時、扉が開かず、また出てきた私が髪が短くなっていたことに驚いていたようでした。
また、彼等は真っ白い靄のような物に追いかけられたと言う話をしていました。
私は早く帰らなきゃ行けないと思っていたので、彼等に声をかけようとしたのですが、口が開かないのです。じょじょに視力もぼやーっとしてきます。
聴力だけが以上に敏感になり耳元に背後から聞こえる足音が大きくなります。
私は思いっきり私を背負う男子を叩きました。
そして背中から降りるといじめっ子の腕を取り走りました。
足音は大きくなります・・・。
直感的に私の視力がなくなったら、私は死ぬし彼等も死ぬと幼い乍に恐怖を抱きました。
私は祖母を頼り本家へとただ田舎道を走っていきました。
大きな門がぼやけて見えます。
その前には祖母が立っています。
なぜか祖母だけがはっきりと見えます。
安堵で祖母に向かって走ろうとします。
けれど祖母は鬼の形相で叫びました。
祖母「アンタが最後に入るように二人を門に放り込め!」
私はただただ怖くて二人から手を離し、二人の背中を押し門へと飛び込みました。
そして最後に祖母が入ってきます。
中にはいじめっ子二人の母親が白装束で立っていました。
いじめっ子の母親「神社に行ったね!!?」
祖母が怒鳴ります。
視力も声も戻らず口を魚のようにぱくぱくすることしか出来ません。
祖母の指先が唇にふれ次に胸元から真っ赤な独特の匂いのする紅が口元に塗られました。
すると・・・不思議と声が出ます。
言い訳混じりに言葉を続けましたが聞いてくれず、いじめっ子を含め本家のお経で固められた一室に、通されます。
さっき追いかけてきたのが「神」だということ。
昔流行っていた神社の神だが、飢饉に陥った時、生贄を与えてしまったのがきっかけで病んでしまっている。
私は気にいられて影を食べられている(確かに私の影は無かった)
食べられたのは髪では無くて私が生まれつき付けている神であること。
私の視力が戻らないのは神が付いていないから。
私は神が憑いていなければ三つの時死ぬ子だったこと。
今しゃべれるのは祖母の力で完全に戻ってるわけじゃないこと。
いじめっ子は神憑きで、また神社の神のお気に入りの子を虐められた為祟られていることを祖母から聞いた。
そして最後に私に「神下ろしを行う」と口にした。
いじめっ子達の母親が呼ばれたのは自分の息子達の代わりの贄になる為だった。
私もいじめっ子もしてしまったことに後悔して泣いていた。
そして祖母は私に真っ直ぐ言った。
祖母「お前に変わりは居ない。お前と同じ霊力のやつも居ない。死ぬかもしれない。・・・さすがの私も神は払えない。だからお前の中に彼奴を下ろす。良いかお前の気持ちが邪な物に落ちなければ・・・きっと大丈夫」
私はアレが自分の中に落ちることが怖くて泣いた。
私と祖母だけで門の外に出ること、私は門を潜った瞬間何も見えなくなって・・・倒れてしまった。
意識がなくなってからどうなったか解らないけど、起きた時、私の部屋と銘打たれた本家の一番奥で寝ていた。
ずっと髪を撫でられてた気がしたが、周りには誰もおらず、起きあがると祖母が入ってきてただ一言、「居る」と言った。
私の中に入ったんだな・・・って解った。
でも変な感じはしなかった。
その後一週間、私は禊ぎをさせられ、夜になると祖母が寝るまで付いていてくれました。
しばらくは毎日夢を見て、彼の記憶だったのかは解らないですけど、人を食べてしまった日の彼の悲しみが何度も襲いかかってきた。
ただの夢だったかも知れないけど、彼は人間を愛していたんだなと思ったし、私が「髪をあげる」なんて言わなきゃ素直に返してくれるんじゃないかって、凄く辛くなったし悲しかった。
以上で私に憑いている彼の話はおしまいです。
まだまだ変わった話は有るのですが、彼が付いてからは少なくなっています。
今私は高校生ですが・・・今後は祖母の仕事を告ぐのかなと今は思っています。
また需要があれば他のことも書き込みたいと思います。
では読みにくい文章だったとは思いますが最後まで読んで頂きありがとうございます。
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