なんか怖い話になるけど昔訳の分からない体験をしたことがある。
俺の家は神社なんだよ。
んで父親が神主なんだけどさ、大抵神社って・・・まあ寺でも同じようなもんだろうけど御神体ってのがあんだよ。
つまり祀ってる神様と繋がりのあるような例えば像だったり鏡だったり。
よくあるじゃん?ローカルな神話(水を湧き出させただの鬼を封じただの)を元にその神を祭ってる場合、その時に使われた物とか。
それは普段見せたりはしないんだけど、年に数回の大祭の時なんかには祠的なとこから出されたりするんだよ。
まあそんなおいそれと出すものでもないから大祭なんかでも出さないってとこも多いと思う。
俺の家は神社なんだよ。
んで父親が神主なんだけどさ、大抵神社って・・・まあ寺でも同じようなもんだろうけど御神体ってのがあんだよ。
つまり祀ってる神様と繋がりのあるような例えば像だったり鏡だったり。
よくあるじゃん?ローカルな神話(水を湧き出させただの鬼を封じただの)を元にその神を祭ってる場合、その時に使われた物とか。
それは普段見せたりはしないんだけど、年に数回の大祭の時なんかには祠的なとこから出されたりするんだよ。
まあそんなおいそれと出すものでもないから大祭なんかでも出さないってとこも多いと思う。
うちは大祭の時には神様を祀ってる祠?の扉を一つ開けるんだ。
するとなんか相当昔に書かれたような古びた大祓いの詞?の巻物と大きな鏡がある。
これは一般の人も見れる、っていうか普通に見える位置にある。
俺は子供の頃神社の掃除とか手伝ってたんだ。
これが他の友達はしなくていいのに俺だけなんでっていつも思ってた・・・。
でも、「あの鏡は触ってはいけない」って言われてた。
あの鏡の掃除はいつも親父がやってた。
それで俺は親父に聞いたことがあるんだ、「あの鏡は何なの?」って。
すると親父は「あれは神様を表す」とかなんとか言ってたけど、よく覚えてない。
そしてその話の時に一つ俺の興味を引いた話をしたんだ。
「神社には御神体ってのがある」ってさっき俺がした話。
親父が言うにはうちにも御神体はある。
でもそれはあの鏡じゃないらしい・・・。
大祭のときに開けられる扉を開けると鏡やらそれを乗せる台やら箱(巻物)やらがある。
そしてそれらをどけると奥にもう一つ扉がある。
その扉の奥にこそ、うちの神社の御神体が安置されていて親父もそれを見たことはないらしい。
聞くには祖父(早く死んだから俺はよく知らない)も見たことは無いようで、親父は開ければ呪われるとかなんとか言われて、「代々開けてはならない、見てはならない」とされているって話だった。
親父は死ぬ前には見てみたいって笑ってた。
親父は・・・俺には厳しく「絶対に開けるな」とは言わなかった。
俺が開けるなんてありえないと思ったのかもしれない。
でも今考えると、とんでもなく優しい人だったって言われる祖父が、親父に強く言わなかったから親父に危機感が無かったとも思う。
そもそも俺自身呪いも霊も信じてなかったし、あの親父も神主でありながら神様なんて信じてなかったふしが多い。
・・・まあそれで俺はそんな話を聞いてわくわくしたんだよ。
一応開けるな「何が起きるか分からん」とは脅されたけど、んなこと言われたらもっと見たくなるのが人の性だしね。
それで俺は親父がいない時を見計らって開けたんだよ・・・。
そこまで広くなかったけど奥にスペースがあった。
そして中くらいの箱が一個あった。
それを開けると・・・紫色の布にくるまれた“何か”があった。
さすがに迷ったけど、ここまで来たからには・・・と、布を外した。
するとその中は何か干からびた灰みたいなのが入ってたと思うけどよく覚えてない。
ぞっとしたのは声が聞こえたこと。
喉が枯れたみたいな絶叫の後に「殺す・・・返せ・・・殺す殺す殺す殺す殺す殺す・・・返せ・・・殺す殺す殺す」みたいに一定の間隔で聞こえ続ける女のような男のような声。
気がついたら俺は部屋で寝てて・・・なんか倒れてたらしい。
あの場所について聞くと「特に何もなってなかった」と言われた。
自分からあのことは言えなかったけど、別に扉も開いてなかったし、乱れもなかったらしい。
気を失う前、俺が直したのか?
・・・よく分からない。
よく考えるとあれは夢だったんじゃないのか?ってよく思う。
でも声はいまだに焼きついてるし、かすかに見たあの布も覚えてる。
・・・やっぱりよくわからない。
それから数年はあそこに近づくのも声が聞こえてきそうで嫌だったけど、今はもう特に怖くなどない。
しかし、今でも家にあるあれは一体なんだったんだろうなって思うわ。
するとなんか相当昔に書かれたような古びた大祓いの詞?の巻物と大きな鏡がある。
これは一般の人も見れる、っていうか普通に見える位置にある。
俺は子供の頃神社の掃除とか手伝ってたんだ。
これが他の友達はしなくていいのに俺だけなんでっていつも思ってた・・・。
でも、「あの鏡は触ってはいけない」って言われてた。
あの鏡の掃除はいつも親父がやってた。
それで俺は親父に聞いたことがあるんだ、「あの鏡は何なの?」って。
すると親父は「あれは神様を表す」とかなんとか言ってたけど、よく覚えてない。
そしてその話の時に一つ俺の興味を引いた話をしたんだ。
「神社には御神体ってのがある」ってさっき俺がした話。
親父が言うにはうちにも御神体はある。
でもそれはあの鏡じゃないらしい・・・。
大祭のときに開けられる扉を開けると鏡やらそれを乗せる台やら箱(巻物)やらがある。
そしてそれらをどけると奥にもう一つ扉がある。
その扉の奥にこそ、うちの神社の御神体が安置されていて親父もそれを見たことはないらしい。
聞くには祖父(早く死んだから俺はよく知らない)も見たことは無いようで、親父は開ければ呪われるとかなんとか言われて、「代々開けてはならない、見てはならない」とされているって話だった。
親父は死ぬ前には見てみたいって笑ってた。
親父は・・・俺には厳しく「絶対に開けるな」とは言わなかった。
俺が開けるなんてありえないと思ったのかもしれない。
でも今考えると、とんでもなく優しい人だったって言われる祖父が、親父に強く言わなかったから親父に危機感が無かったとも思う。
そもそも俺自身呪いも霊も信じてなかったし、あの親父も神主でありながら神様なんて信じてなかったふしが多い。
・・・まあそれで俺はそんな話を聞いてわくわくしたんだよ。
一応開けるな「何が起きるか分からん」とは脅されたけど、んなこと言われたらもっと見たくなるのが人の性だしね。
それで俺は親父がいない時を見計らって開けたんだよ・・・。
そこまで広くなかったけど奥にスペースがあった。
そして中くらいの箱が一個あった。
それを開けると・・・紫色の布にくるまれた“何か”があった。
さすがに迷ったけど、ここまで来たからには・・・と、布を外した。
するとその中は何か干からびた灰みたいなのが入ってたと思うけどよく覚えてない。
ぞっとしたのは声が聞こえたこと。
喉が枯れたみたいな絶叫の後に「殺す・・・返せ・・・殺す殺す殺す殺す殺す殺す・・・返せ・・・殺す殺す殺す」みたいに一定の間隔で聞こえ続ける女のような男のような声。
気がついたら俺は部屋で寝てて・・・なんか倒れてたらしい。
あの場所について聞くと「特に何もなってなかった」と言われた。
自分からあのことは言えなかったけど、別に扉も開いてなかったし、乱れもなかったらしい。
気を失う前、俺が直したのか?
・・・よく分からない。
よく考えるとあれは夢だったんじゃないのか?ってよく思う。
でも声はいまだに焼きついてるし、かすかに見たあの布も覚えてる。
・・・やっぱりよくわからない。
それから数年はあそこに近づくのも声が聞こえてきそうで嫌だったけど、今はもう特に怖くなどない。
しかし、今でも家にあるあれは一体なんだったんだろうなって思うわ。
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