そこから１時間ほどウロウロしたけど、空いてるところが見当たらない。
さっき見かけたところに戻ると、そこは空いてたから、俺はともかく彼女は風呂したいだろうし・・・と思って入った。
とりあえず風呂と寝床があればいいから安いところへ入室したんだ。

そしたら、その部屋に不自然な場所に姿見が壁にかかってる。
なんか気分が悪い。
鏡の裏に何かある？

そう思ってひっくりかえすと、絵がある・・・。
彼女（以降Ｍ子）が怖がってもよくないので、とりあえずビールを開けて風呂先にいかせた。
一緒に入ろうかとも思ったけど、入室したときに見た限りじゃ、問題がありそうなのはこの鏡だけだった。

さて、この鏡（絵）が霊道になってるのは間違いない・・・と思った。
かといって除霊とかできるわけじゃないし。
俺自身はよほどの悪霊とかでもない限り、霊障は受けないタイプだが、Ｍは霊感強いってわけじゃないけど、よく憑かれるタイプ。

まぁ、それから色々してから寝たんだけど、ふっと目を覚ますとＭがうなされてる。
ベッドから頭がずり落ちそうになってた。

「そりゃ、そんな姿勢じゃ夢見も悪いよな・・・」と、Ｍ子を抱き抱えるようにして、ベッドに戻そうとしたとき見えたんだ。

鏡の中というか、鏡の向こうから手がニューって生えてて、彼女の髪の毛を引っ張ってるのが。

まずい！！！

どうしようか。

１：鏡を壊す
２：手をひっぺがす
３：みなかったことする

三つの選択肢が浮かんだ。

手をひっぺがそうとして、鏡から生えた手を掴んだ。

ニュルン・・・。
生きた魚を握ったときみたいな感触がして、こんどは手が俺の方にグワッっと向かってきた。

そして、ちんこ掴まれた・・・。

グイグイ引っ張る。
引っ張られる。

このままじゃ引っこ抜かれてしまう！と、鏡から生えた手をつかもうとする俺。
引っ張られるから、戻そうとする俺。

引っ張る。
戻す。
引っ張る。
戻す。
繰り返す俺と手。

だんだん気持ちがいい感じになってくる俺。
そこで思った。
これ女の手だったらいいかも！
そう考えたら一気にフル勃起。

その瞬間、手、ひっこんで、彼女も同時に目を覚ました。

Ｍ子「なにしとん？」

俺「あ、いや・・・手が生えてて」

どうやらＭ子は俺がＭ子の寝顔をおかずにしてたと思ったらしい。

で、まぁその夜はその後なにもなく朝まで寝たんだけどさ。
朝になって鏡の裏の絵を確認したら、その裏にもあった。

焦げ付いた跡と見慣れない文字がびっしり書き込まれたお札が・・・。

そこで何があったのかは知らないし、知らなくてもいいけど、あの手の主は何者だったんだろうか。
Ｍ子を引き寄せてどうするつもりだったのか。
俺のちんこを引きこんでどうするつもりだったのか。
手の主は美少女だったのか・・・。