小学生の頃、子ども会の集まりで区長の家へよく行っていた。
区長の家の敷地はかなり広く、離れが2つもあってそのうちの一つが気になってた。
それは敷地の一番奥の塀沿いに建てられていて、外観からして2階建てなんだろうけど、窓がなく異様に無機質な建物で区長に頼んでも入れてくれなかった。
俺はどうしても気になり区長の目を盗んで中に入ろうとしたが鍵が掛かっていて入ることができない。
でもひとつ気がついたことがある。
窓がないと思っていたが、塀側に一つ小窓があり、塀に登ればその小窓から中へ入れそうだ。
俺は塀によじ登り手を伸ばしたが少し高さが足りない。
ジャンプすれば届きそうだと思いジャンプしようとすると、その小窓から顔が見えた。
区長の家の敷地はかなり広く、離れが2つもあってそのうちの一つが気になってた。
それは敷地の一番奥の塀沿いに建てられていて、外観からして2階建てなんだろうけど、窓がなく異様に無機質な建物で区長に頼んでも入れてくれなかった。
俺はどうしても気になり区長の目を盗んで中に入ろうとしたが鍵が掛かっていて入ることができない。
でもひとつ気がついたことがある。
窓がないと思っていたが、塀側に一つ小窓があり、塀に登ればその小窓から中へ入れそうだ。
俺は塀によじ登り手を伸ばしたが少し高さが足りない。
ジャンプすれば届きそうだと思いジャンプしようとすると、その小窓から顔が見えた。
おじさんの顔・・・。
俺は驚いて塀から降りその場を去った。
誰か住んでたんだなと思ったが、あのおじさんは見たことがない。
区長の家は区長と母親の二人暮らしのはずだ。
区長に聞いてみたが、「見間違いだよ。あそこは物置に使っていて大切なモノとかが入っているから、誰も入れるわけにはいかないんだ」と言われた。
でもあの離れの塀側にはエアコンの室外機が置かれていたし、物置ではないはずだ。
ある夜、俺は友達のSとTの3人であの離れに忍び込むことにした。
区長の家の裏は雑木林になっていて、そこから塀に登り小窓を割って侵入しようとした。
今考えると、とんでもないガキだな(笑)
塀に登り小窓を見ると小窓が空いている。
これなら割らなくてもジャンプして小窓に手をかけて入ることができる。
まず俺が入り、続いてSが入ってきたがTは2度失敗して落ちて外で見張りをすることになった。
中は吹き抜けの二階建てで、二階はベッドルームになっていて、明かりがなく暗かったが、一階にはぼんやりと明かりがある。
俺とSは静かに階段を降りていくと一階はリビングでソファとテーブルがあり、その少し先にぼんやりと明かりのついたスタンドライトとロッキンチェアーが見えた。
ロッキンチェアーに誰かが座っている。
あのおじさん・・・と、もう一人のおじさん。
いやひとつの体に二つの顔がある・・・。
一人のおじさんはぼんやりと空中を見つめ、もう一人のおじさんは眼を閉じている。
俺とSが悲鳴をあげる前に一人のおじさんがこちらに気が付き、「ああーーーあ゛あ゛ーーーあ゛あ゛ーーー」と奇声をあげた。
その奇声でもう一人のおじさんも目を開けて同じような奇声をあげ不器用な足取りでこちらに近づいてくる。
俺は悲鳴をあげて逃げたが、Sはその場に座り込み大声で泣き始めた。
S「いがないで~。だずげで~」
Sの声を背に俺は二階の小窓から飛び降りた。
「何があったんだ?」というTに「化物がいてSが危ない!」と伝え、二人で区長の家へ助けを求めに行った。
区長に事情を説明すると有無を言わさず俺達にビンタをし、鍵を持って大急ぎで離れに向かった。
離れから助けだされたSは失禁して気絶していたが怪我はなかった。
俺達は親を呼ばれ、今回のことは絶対に他言しないことを誓い、親達は念書を書かされた。
親達の様子からすると、あのおじさん達のことは以前から知っている感じだった。
公然の秘密だったのだろうか。
親には何度もあのおじさん達のことを聞いたが一切教えてくれなかった。
存在は知っていたが詳しいことは何も知らないのかもしれない。
俺は驚いて塀から降りその場を去った。
誰か住んでたんだなと思ったが、あのおじさんは見たことがない。
区長の家は区長と母親の二人暮らしのはずだ。
区長に聞いてみたが、「見間違いだよ。あそこは物置に使っていて大切なモノとかが入っているから、誰も入れるわけにはいかないんだ」と言われた。
でもあの離れの塀側にはエアコンの室外機が置かれていたし、物置ではないはずだ。
ある夜、俺は友達のSとTの3人であの離れに忍び込むことにした。
区長の家の裏は雑木林になっていて、そこから塀に登り小窓を割って侵入しようとした。
今考えると、とんでもないガキだな(笑)
塀に登り小窓を見ると小窓が空いている。
これなら割らなくてもジャンプして小窓に手をかけて入ることができる。
まず俺が入り、続いてSが入ってきたがTは2度失敗して落ちて外で見張りをすることになった。
中は吹き抜けの二階建てで、二階はベッドルームになっていて、明かりがなく暗かったが、一階にはぼんやりと明かりがある。
俺とSは静かに階段を降りていくと一階はリビングでソファとテーブルがあり、その少し先にぼんやりと明かりのついたスタンドライトとロッキンチェアーが見えた。
ロッキンチェアーに誰かが座っている。
あのおじさん・・・と、もう一人のおじさん。
いやひとつの体に二つの顔がある・・・。
一人のおじさんはぼんやりと空中を見つめ、もう一人のおじさんは眼を閉じている。
俺とSが悲鳴をあげる前に一人のおじさんがこちらに気が付き、「ああーーーあ゛あ゛ーーーあ゛あ゛ーーー」と奇声をあげた。
その奇声でもう一人のおじさんも目を開けて同じような奇声をあげ不器用な足取りでこちらに近づいてくる。
俺は悲鳴をあげて逃げたが、Sはその場に座り込み大声で泣き始めた。
S「いがないで~。だずげで~」
Sの声を背に俺は二階の小窓から飛び降りた。
「何があったんだ?」というTに「化物がいてSが危ない!」と伝え、二人で区長の家へ助けを求めに行った。
区長に事情を説明すると有無を言わさず俺達にビンタをし、鍵を持って大急ぎで離れに向かった。
離れから助けだされたSは失禁して気絶していたが怪我はなかった。
俺達は親を呼ばれ、今回のことは絶対に他言しないことを誓い、親達は念書を書かされた。
親達の様子からすると、あのおじさん達のことは以前から知っている感じだった。
公然の秘密だったのだろうか。
親には何度もあのおじさん達のことを聞いたが一切教えてくれなかった。
存在は知っていたが詳しいことは何も知らないのかもしれない。
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