今も忘れられない、友人の葬式でのこと・・・。

彼女の母親が遺体を発見したものの、娘の死を受け入れられず、3日間そのまま抱き続け母親の職場の友人が気になり自宅へ。
現場は酷い状態だったそうで、すぐに警察へ。
連絡を受け私達は通夜から行き、そのまま葬儀当日。

お経が始まり10分ほどのことでした。

ガタガタ?ガタガタ?

前列の方に居た私達は「何っ?」と、場内もざわざわ。
次の瞬間!

「ガッタ-ン・・・」

棺桶の蓋が落ち、死んでいる彼女の上半身が起き上がったんです。
葬儀場は一瞬にして奇声と混乱で、とても続けられる状態ではなくなりました。
私達もあまりの恐怖に動けずにいました。
そんな中、母親だけが娘に駆け寄り泣きながら彼女を抱きしめていました。
その姿は可哀想と言うよりホラーでした。

体を洗い薄化粧をしたとは言え、突然起き上がった為髪は乱れ、左手は奇妙に前へ伸び目までが開いていたんです。
その後、業者の人がまた遺体を棺に戻し葬儀を始めましたが、参列者はほとんど居ないまま寂しく、また起きるのでは?と恐怖を感じながら焼香をし、花を添え棺に釘を打ち葬儀は無事終わりました。

火葬場でも大変でしたが、その子の母親は今も入院しています。
毎年命日にお見舞いに行くのですが、クマのぬいぐるみを抱き、いつも話しかけています。
私の人生で一番恐いウソのような本当の話です。