あんまり怖くないですが、本当の話です。
10年ほど前、俺が小学生だった頃。
家からの最寄りの駅とその隣の駅のちょうど中間位の、線路から300メートル程離れた場所に茶色い廃ビルがあった。
ビルと言っても4~5階建てで横長な造りだった。
それが電車に乗るたびに見えるのでその当時はいつもいつか忍び込んでやろうと考えていた。
ある日同じことを考えていた友達2人と放課後忍び込むことにした。
学校が終わり、4時頃現場に着くと同じような年齢の3人組がいた。
話してみると地元の中学生でやっぱり目的は同じだった。
年上ということもあり心強いので6人で一緒に行くことになった。
たぶん向こうも同じことを考えていただろう。
10年ほど前、俺が小学生だった頃。
家からの最寄りの駅とその隣の駅のちょうど中間位の、線路から300メートル程離れた場所に茶色い廃ビルがあった。
ビルと言っても4~5階建てで横長な造りだった。
それが電車に乗るたびに見えるのでその当時はいつもいつか忍び込んでやろうと考えていた。
ある日同じことを考えていた友達2人と放課後忍び込むことにした。
学校が終わり、4時頃現場に着くと同じような年齢の3人組がいた。
話してみると地元の中学生でやっぱり目的は同じだった。
年上ということもあり心強いので6人で一緒に行くことになった。
たぶん向こうも同じことを考えていただろう。
ビルは外から見ると何の建物だか分からない。
色は初めからそうなのか古くなって変わったのか、小豆色と茶色を合わせたような汚い色で、正面に鉄の扉があり、鍵が掛かっていた。
正面からは入れないので他の入り口を探すと、自転車置場のトタン屋根を登れば2階の窓から入れそうだったので登ってみた。
すると窓は既に割られていて意外と簡単に中には入れた。
中は上手く説明出来ないが、普通の会社?のような感じ。
とりあえず住宅とかそんな造りではなかった。
中は夕方なのにかなり暗く、入ってまず目に付いたのが綺麗にスパッと切られた黄色い鳥の足。
結構新しく生け花のような切り口で大きさから鶏位だろう。
少し進むとエレベーターホールのようなちょっとした広場に出た。
このエレベーターが入ってから1番怖かった。
ガラスがあったと思われる上から半分は何もなく、残った半分がなぜか内側から爆発したかのように外側にひしゃげていた。
周りには色々飛び散り、奥の方は真っ黒でかなり気持ち悪かった。
そして薄暗い場所に目が慣れると、いろいろな小動物の足がそこら辺に落ちていることが分かった
それでも6人いたせいかみんな怖がることなく興奮ぎみで騒いでいた。
エレベーターの正面には細い階段があり、とりあえず1番上まで行ってみることに。(この時点では恐らく2階)
階段はかなり暗く、ようやく足元が見える程だった。
しかも細くて一列に並んで進んだ。
前の2人が小学生、後ろが中学生の順。
俺は前から2番目だった。
3階、4階と途中の階も見て周りたかったが、真っ暗で怖かったのもあり、とりあえず最上階を目指した。
五階にちょうど着いたところで先頭を歩いてたAがいきなり止まった。
どうしたのか聞いても答えない。
この時点でみんなヤバイ感じがしていた。
そしていきなりAが「何かいる!!!」と叫んだ!
もうみんな夢中で階段を駆け降りた!というより飛び降りた。
その間にもAが後ろで「来てる!!来てる!!」とずっと叫んでいた。
俺らは小学生とは思えないスピードで走っていたはず。
そのスピードで追っ掛けてくる奴がいるのか?
そこまでして追い掛ける理由も分からない。
一目散に入って来た窓から出て、トタン屋根の上から地面に飛び降り、そばに停めていた各自の自転車に乗った。
普通なら怪我をするところだが火事場のクソ力ってホントだな~って思った。
自転車に乗って余裕が出来た俺らはしばらく窓を見ていたが、俺らを追い掛けて来たそいつは窓の外までは追い掛けて来なかった。
Aが言うには「刃物みたいな物を持っていた。暗くて服装も顔も見えなかった」と言っていた。
それからしばらく経ってそこは壊されてマンションになった。
あいつはそこに住んでいたのか。
捕まっていたらどうなったんだろうと思う。
何を考えてるのか分からない奴が一番怖いと思った。
色は初めからそうなのか古くなって変わったのか、小豆色と茶色を合わせたような汚い色で、正面に鉄の扉があり、鍵が掛かっていた。
正面からは入れないので他の入り口を探すと、自転車置場のトタン屋根を登れば2階の窓から入れそうだったので登ってみた。
すると窓は既に割られていて意外と簡単に中には入れた。
中は上手く説明出来ないが、普通の会社?のような感じ。
とりあえず住宅とかそんな造りではなかった。
中は夕方なのにかなり暗く、入ってまず目に付いたのが綺麗にスパッと切られた黄色い鳥の足。
結構新しく生け花のような切り口で大きさから鶏位だろう。
少し進むとエレベーターホールのようなちょっとした広場に出た。
このエレベーターが入ってから1番怖かった。
ガラスがあったと思われる上から半分は何もなく、残った半分がなぜか内側から爆発したかのように外側にひしゃげていた。
周りには色々飛び散り、奥の方は真っ黒でかなり気持ち悪かった。
そして薄暗い場所に目が慣れると、いろいろな小動物の足がそこら辺に落ちていることが分かった
それでも6人いたせいかみんな怖がることなく興奮ぎみで騒いでいた。
エレベーターの正面には細い階段があり、とりあえず1番上まで行ってみることに。(この時点では恐らく2階)
階段はかなり暗く、ようやく足元が見える程だった。
しかも細くて一列に並んで進んだ。
前の2人が小学生、後ろが中学生の順。
俺は前から2番目だった。
3階、4階と途中の階も見て周りたかったが、真っ暗で怖かったのもあり、とりあえず最上階を目指した。
五階にちょうど着いたところで先頭を歩いてたAがいきなり止まった。
どうしたのか聞いても答えない。
この時点でみんなヤバイ感じがしていた。
そしていきなりAが「何かいる!!!」と叫んだ!
もうみんな夢中で階段を駆け降りた!というより飛び降りた。
その間にもAが後ろで「来てる!!来てる!!」とずっと叫んでいた。
俺らは小学生とは思えないスピードで走っていたはず。
そのスピードで追っ掛けてくる奴がいるのか?
そこまでして追い掛ける理由も分からない。
一目散に入って来た窓から出て、トタン屋根の上から地面に飛び降り、そばに停めていた各自の自転車に乗った。
普通なら怪我をするところだが火事場のクソ力ってホントだな~って思った。
自転車に乗って余裕が出来た俺らはしばらく窓を見ていたが、俺らを追い掛けて来たそいつは窓の外までは追い掛けて来なかった。
Aが言うには「刃物みたいな物を持っていた。暗くて服装も顔も見えなかった」と言っていた。
それからしばらく経ってそこは壊されてマンションになった。
あいつはそこに住んでいたのか。
捕まっていたらどうなったんだろうと思う。
何を考えてるのか分からない奴が一番怖いと思った。
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