これで3人目なんだ。
知人(Sさんと呼ばせてもらいます)から聞いた話です。
Sさんはいわゆる「見える人」らしいのですが、「怖い」というよりもむしろ「不思議だ」と思ったお話です。
何年も前の話だそうです。
Sさんはアパートの自分の部屋で寝ていると・・・突然の金縛り。
Sさんにしてみれば「いつものこと」らしいのですが、今日はどうも様子が違う。
足元から腰に向かって何か黒い塊が這い上がって来たというのです。
さすがに気味が悪いと思ったSさん。
振りほどこうにも体は動かん、助けを呼ぼうにも声も出ない!!
そうこうしているうちに黒い塊は胸元辺りまで這い上がって来ました。
知人(Sさんと呼ばせてもらいます)から聞いた話です。
Sさんはいわゆる「見える人」らしいのですが、「怖い」というよりもむしろ「不思議だ」と思ったお話です。
何年も前の話だそうです。
Sさんはアパートの自分の部屋で寝ていると・・・突然の金縛り。
Sさんにしてみれば「いつものこと」らしいのですが、今日はどうも様子が違う。
足元から腰に向かって何か黒い塊が這い上がって来たというのです。
さすがに気味が悪いと思ったSさん。
振りほどこうにも体は動かん、助けを呼ぼうにも声も出ない!!
そうこうしているうちに黒い塊は胸元辺りまで這い上がって来ました。
その時耳元で、仕事先の後輩の方(Gさんと呼ばせてもらいますが)の「Sさん!Sさん!!」という声が聞こえて、何かに右腕を引っ張られたそうです。
すると右腕だけが自由を取り戻しました。
「なんでGがこんなところに・・・いや、そんな訳あるか。幻聴か?」
混乱しつつもSさんは、その右腕で胸元まで迫った黒い塊を振り払いました。
するとその塊はスゥっと天井にまで浮かび上がりました。
その時初めてSさんは、その塊が人の形をしていることに気がついたそうです。
その黒い人影は何度も何度も手招きをしていたと言います。
やがて金縛りが解け、部屋の電気をつけたとたんに黒い人影は消えたそうです。
翌日、Sさんは仕事場で「よう、G!!昨日なぁ、変な夢見ちゃったんだけどな!おまえのおかげで助かったょ。サンキュ!!」と。
当然何のことやら・・・のGさん。
Gさん「何のことですか?まったく・・・それよりSさん、いい腕時計してますね。僕のととりかえましょうよ」
Sさん「冗談言うな。誰がそんなボロいのと・・・大体お前の時計、不正確すぎるもん」
Gさん「ひどいなぁ、Sさん・・・」
その日はその程度だったそうです。
数日後。
Sさん達の仕事場では、一つの大きな仕事が終わって打ち上げの宴会をしたそうです。
当然夜遅くまで盛り上がったんでしょう。
その時、Gさんが突然思い出したように・・・。
Gさん「俺、そろそろ帰ります。実は見たいTV番組があるんだけど・・・タイマー予約忘れて来て・・・」
Sさん「しょうがねぇなぁ。今何時だ?おい、お前の時計5分進んでるよ。やっぱしボロいな、それ」
Gさん「そんな事無いですよ!!あ、もう30分しか無い!!じゃあSさん、みなさん、お疲れ様」
Gさんは大慌てでバイクを飛ばして帰ったそうです。
翌日、Gさんが帰り道でタクシーとぶつかって亡くなったそうです。
その亡くなった日というのはあの「手招きする人影」が現れたちょうど1ヶ月後、時間も一致するそうです。
この一致にはSさんも「偶然にしてはなぁ・・・」と語っていました。
Sさんは思ったそうです。
あの夜自分の部屋に現れたのは死神みたいな奴だったのか?
だとしたら、あの夜自分の手を引っ張って助けてくれたGさんは身代わりになってくれたのか?
そうで無いとしても、あれは単なる事故だったとしても、「いい時計ですね。取り替えましょうよ」とせがまれたあの時に時計を貸していれば・・・。
なにしろGさんの時計が不正確なのをSさん知ってましたから。
Gさんが亡くなられた事故現場って、めったに車の通らない静かな所だったらしいんです。
たまたま同じ時間に同じ場所にバイクとタクシーがたまたま通り掛った・・・。
Sさんにしてみれば「俺の時計は正確だったから・・・俺が時計を貸してれば、5分余裕が出来たと思う。事故現場に辿り着くのは5分後だったかも・・・」
この話をしてくれたSさん、後悔というよりも「謎だなぁ」といった表情をしていました。
なかなか逞しい人だなぁと感心していると「いや、この話が謎、というよりもね・・・もっと謎なのはね・・・これで3人目なんだ」
Sさんが言うには「不思議な夢」だか「金縛り」だかの最中に知人が出てくると、その知人が必ず何らかの形で亡くなっているそうです。
すると右腕だけが自由を取り戻しました。
「なんでGがこんなところに・・・いや、そんな訳あるか。幻聴か?」
混乱しつつもSさんは、その右腕で胸元まで迫った黒い塊を振り払いました。
するとその塊はスゥっと天井にまで浮かび上がりました。
その時初めてSさんは、その塊が人の形をしていることに気がついたそうです。
その黒い人影は何度も何度も手招きをしていたと言います。
やがて金縛りが解け、部屋の電気をつけたとたんに黒い人影は消えたそうです。
翌日、Sさんは仕事場で「よう、G!!昨日なぁ、変な夢見ちゃったんだけどな!おまえのおかげで助かったょ。サンキュ!!」と。
当然何のことやら・・・のGさん。
Gさん「何のことですか?まったく・・・それよりSさん、いい腕時計してますね。僕のととりかえましょうよ」
Sさん「冗談言うな。誰がそんなボロいのと・・・大体お前の時計、不正確すぎるもん」
Gさん「ひどいなぁ、Sさん・・・」
その日はその程度だったそうです。
数日後。
Sさん達の仕事場では、一つの大きな仕事が終わって打ち上げの宴会をしたそうです。
当然夜遅くまで盛り上がったんでしょう。
その時、Gさんが突然思い出したように・・・。
Gさん「俺、そろそろ帰ります。実は見たいTV番組があるんだけど・・・タイマー予約忘れて来て・・・」
Sさん「しょうがねぇなぁ。今何時だ?おい、お前の時計5分進んでるよ。やっぱしボロいな、それ」
Gさん「そんな事無いですよ!!あ、もう30分しか無い!!じゃあSさん、みなさん、お疲れ様」
Gさんは大慌てでバイクを飛ばして帰ったそうです。
翌日、Gさんが帰り道でタクシーとぶつかって亡くなったそうです。
その亡くなった日というのはあの「手招きする人影」が現れたちょうど1ヶ月後、時間も一致するそうです。
この一致にはSさんも「偶然にしてはなぁ・・・」と語っていました。
Sさんは思ったそうです。
あの夜自分の部屋に現れたのは死神みたいな奴だったのか?
だとしたら、あの夜自分の手を引っ張って助けてくれたGさんは身代わりになってくれたのか?
そうで無いとしても、あれは単なる事故だったとしても、「いい時計ですね。取り替えましょうよ」とせがまれたあの時に時計を貸していれば・・・。
なにしろGさんの時計が不正確なのをSさん知ってましたから。
Gさんが亡くなられた事故現場って、めったに車の通らない静かな所だったらしいんです。
たまたま同じ時間に同じ場所にバイクとタクシーがたまたま通り掛った・・・。
Sさんにしてみれば「俺の時計は正確だったから・・・俺が時計を貸してれば、5分余裕が出来たと思う。事故現場に辿り着くのは5分後だったかも・・・」
この話をしてくれたSさん、後悔というよりも「謎だなぁ」といった表情をしていました。
なかなか逞しい人だなぁと感心していると「いや、この話が謎、というよりもね・・・もっと謎なのはね・・・これで3人目なんだ」
Sさんが言うには「不思議な夢」だか「金縛り」だかの最中に知人が出てくると、その知人が必ず何らかの形で亡くなっているそうです。
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