まずは簡単なインタビューを撮影。
母親、息子、娘の3人家族だったそうです。

母親や子供達はAさん(インタビュアー)の計画通り涙ながらに失踪した父親のことを話してくれました。
良いモノが撮れそうで、Aさんは喜んだそうです。

・・・そして、霊視叔母さん登場!
霊視が始まりました。

父親が着ていた服から霊視(サイコメトリー)をする様でした。
服を握り締める霊視叔母さん。

長い沈黙。
沈黙。
・・・沈黙。
またまた沈黙。

・・困った。

何時もは、図々しいくらいに喋りまくると言う霊視叔母さんが、なぜか今日は期待に反して、霊視に付いてのコメントがしどろもどろ・・・。
コメントを引き出そうとするAさんの努力のかいもなく、霊視の良いコメントは撮れませんでした。

・・・スタッフは沈黙。

これでは番組が作れない・・・。

帰りのマイクロバス内のスタッフ達は無言。
Aさん一人が、エキサイトしながら電話で誰かと話していました。
そんなAさんに、ゆっくりと近ずいて来た霊視叔母さん。
Aさんが携帯電話を切ると同時に、霊視叔母さんは呟きました。

霊視叔母さん「惨殺されてるよ」

Aさん「え!」

霊視叔母さん「惨殺されてるよ、あの家族に」

Aさん「家族に!」

霊視叔母さん「殺人者の前では、わしゃ、いえんよ。・・・裏山の土管みたいなもんが有るところに埋められているな」