聞いた時ちょっとゾッとした話。
大学に入学してすぐに、見た目はゴツいけど、大人しくて若干ゲイぽいっ奴と友達になったんだ。
LUNASEAの真矢に似てるから“真矢”とする・・・。
うちの大学には、ユニデンスって言う学内敷地に建ってる学生寮があった。
20階建てくらいのぱっと見ビルみたいなでかい寮だった。
真矢は入学したての頃そこに住んでいたんだが、5月の半ばくらいで寮生活を止め、突然実家から通い出した。
真矢の実家からうちの大学まで片道2時間以上かかるし、寮は1年契約で途中で部屋を出ても家賃は返ってこない。
不思議に思ったが、使わないから自由にしていいということで、鍵を貸してくれたので講義の合間の溜まり場になった。
でも真矢は絶対にその部屋には近づこうとはしなかった。
大学に入学してすぐに、見た目はゴツいけど、大人しくて若干ゲイぽいっ奴と友達になったんだ。
LUNASEAの真矢に似てるから“真矢”とする・・・。
うちの大学には、ユニデンスって言う学内敷地に建ってる学生寮があった。
20階建てくらいのぱっと見ビルみたいなでかい寮だった。
真矢は入学したての頃そこに住んでいたんだが、5月の半ばくらいで寮生活を止め、突然実家から通い出した。
真矢の実家からうちの大学まで片道2時間以上かかるし、寮は1年契約で途中で部屋を出ても家賃は返ってこない。
不思議に思ったが、使わないから自由にしていいということで、鍵を貸してくれたので講義の合間の溜まり場になった。
でも真矢は絶対にその部屋には近づこうとはしなかった。
その時にもテレビが勝手についたり消えたり、閉めたはずの鍵が開いてたりちょくちょくおかしなことがあったりした。
けど、もともとその寮はいわく付きというか、心霊系の話がよく噂されるとこだったから、うおーこれかー、くらいにしか思ってなかったんだ。
そんなある日、真矢と学食でたまたま2人っきりになる機会があって、軽い気持ちで聞いてみた。
俺「そーいや、なんでお前寮から通わないの?」
その瞬間、それまで笑顔だった真矢の顔が真顔になり、その直後泣き出しそうな顔になった。
真矢「・・・その話はマジでやめてください。お願いします・・・」(敬語なのは俺が浪人してて年が1コ上だから)
真矢のガチで泣きそうな声と表情に驚いた。
俺「お、おぅ・・・すまん」
それしか言えなかった。
そしてしばらくの気まずい沈黙の後に真矢が重々しく口を開いた。
真矢「俺・・・見ちゃったんすよ・・・」
真矢は俯いたまま消え入りそうな声で言った。
俺「見ちゃったって・・・幽霊?」
真矢は下を向いたまま頷いた。
真矢「部屋出るちょっと前の話なんすけど、俺の部屋の窓から階段見えるじゃないすか?たまたまその階段を見たとき、何か女が立ってるんすよ」
うちの寮は男子寮と女子寮が別れている。
でも、女子が男子寮に入るのは割と簡単だった。(逆は相当厳しい。見つかったら謹慎処分、2回目には退学)
真矢「最初はただの女子学生かと思ったんすよ。でも2時間くらいしても全然動いてなくて」
真矢「俺、やべーとか思ってカーテン閉めてすぐ寝たんす。朝起きて見たらいなくなってました」
真矢「でも次の日、見てみたらまたいるんすよ。前日と同じ格好で」
ちなみに顔は髪に隠れて見えなかったそうだ。
真矢「その次の日も、朝にはいなくなってました。でも夜にはいるんです」
真矢「何時から現れて何時に消えるとかは全然分かんなくて、気がついたらいて朝は消えてるんす」
真矢「でも最初こそビビってたんすけど、だんだん慣れてきて、あー、今日もいるわーくらいにしか考えなくなりました」
真矢「でもある日、俺・・・気づいちゃったんすよ・・・」
もう真矢は視点の定まらない目を小刻みに左右に揺らしていた。
恐怖が蘇ってきているように見えた。
真矢「その女・・・毎日1段づつ階段上ってるんすよ。最初は5階だったのに最後の方は俺の部屋がある8階のすぐ下の段でした」
真矢「俺の部屋角部屋で一番階段に近いじゃないですか。それに、最初は女の顔、見えなかったんすけど、近づいてきたら見えたんすよ」
真矢「髪の隙間から見える目が・・・。明らかこっち見てて・・・。俺見てて・・・」
真矢「笑ってるんすよ・・・。もうすぐ着くぞと言わんばかりに」
真矢「その次の日からあの部屋には行ってません」
真矢の話はそれで終わった。
その後はその話をすることなく1年が経った。
これは後日談なんだが、その部屋は1年契約なので部屋を整理するため真矢はほぼ1年振りに部屋に行ったらしい。
しかし、それから真矢に会うことはなかった
。急に大学を辞めてしまったのだ。
それ以来彼には連絡が取れず、大学の友達は誰も真矢のその後を知らないとのこと。
俺らの中では、部屋を片付けに行って相当ヤバいもんを見たか、ヤバい目にあったんじゃねーかって噂してる。
あんま怖くなくてスマソ。
けど、もともとその寮はいわく付きというか、心霊系の話がよく噂されるとこだったから、うおーこれかー、くらいにしか思ってなかったんだ。
そんなある日、真矢と学食でたまたま2人っきりになる機会があって、軽い気持ちで聞いてみた。
俺「そーいや、なんでお前寮から通わないの?」
その瞬間、それまで笑顔だった真矢の顔が真顔になり、その直後泣き出しそうな顔になった。
真矢「・・・その話はマジでやめてください。お願いします・・・」(敬語なのは俺が浪人してて年が1コ上だから)
真矢のガチで泣きそうな声と表情に驚いた。
俺「お、おぅ・・・すまん」
それしか言えなかった。
そしてしばらくの気まずい沈黙の後に真矢が重々しく口を開いた。
真矢「俺・・・見ちゃったんすよ・・・」
真矢は俯いたまま消え入りそうな声で言った。
俺「見ちゃったって・・・幽霊?」
真矢は下を向いたまま頷いた。
真矢「部屋出るちょっと前の話なんすけど、俺の部屋の窓から階段見えるじゃないすか?たまたまその階段を見たとき、何か女が立ってるんすよ」
うちの寮は男子寮と女子寮が別れている。
でも、女子が男子寮に入るのは割と簡単だった。(逆は相当厳しい。見つかったら謹慎処分、2回目には退学)
真矢「最初はただの女子学生かと思ったんすよ。でも2時間くらいしても全然動いてなくて」
真矢「俺、やべーとか思ってカーテン閉めてすぐ寝たんす。朝起きて見たらいなくなってました」
真矢「でも次の日、見てみたらまたいるんすよ。前日と同じ格好で」
ちなみに顔は髪に隠れて見えなかったそうだ。
真矢「その次の日も、朝にはいなくなってました。でも夜にはいるんです」
真矢「何時から現れて何時に消えるとかは全然分かんなくて、気がついたらいて朝は消えてるんす」
真矢「でも最初こそビビってたんすけど、だんだん慣れてきて、あー、今日もいるわーくらいにしか考えなくなりました」
真矢「でもある日、俺・・・気づいちゃったんすよ・・・」
もう真矢は視点の定まらない目を小刻みに左右に揺らしていた。
恐怖が蘇ってきているように見えた。
真矢「その女・・・毎日1段づつ階段上ってるんすよ。最初は5階だったのに最後の方は俺の部屋がある8階のすぐ下の段でした」
真矢「俺の部屋角部屋で一番階段に近いじゃないですか。それに、最初は女の顔、見えなかったんすけど、近づいてきたら見えたんすよ」
真矢「髪の隙間から見える目が・・・。明らかこっち見てて・・・。俺見てて・・・」
真矢「笑ってるんすよ・・・。もうすぐ着くぞと言わんばかりに」
真矢「その次の日からあの部屋には行ってません」
真矢の話はそれで終わった。
その後はその話をすることなく1年が経った。
これは後日談なんだが、その部屋は1年契約なので部屋を整理するため真矢はほぼ1年振りに部屋に行ったらしい。
しかし、それから真矢に会うことはなかった
。急に大学を辞めてしまったのだ。
それ以来彼には連絡が取れず、大学の友達は誰も真矢のその後を知らないとのこと。
俺らの中では、部屋を片付けに行って相当ヤバいもんを見たか、ヤバい目にあったんじゃねーかって噂してる。
あんま怖くなくてスマソ。
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