浜名湖に行った時のこと。

ここは溺死した少女の幽霊やら、事故死した亡霊出没やら、はてはウナギの幽霊まで出るという心霊ポイントなのだが、今回遭遇したのはそのどれとも違うった。

俺と友人とでゴムボートで繰り出したんだが、風に流されながら釣りしてると突然「ガツッ」と、ボートが何かにぶつかった。
船底が水底に擦ったのかと思い湖面を見るとここはかなり深い場所だった。

俺らはボートに破損が無いことを確認し、流木かなんかにぶつかったかなぁと首をかしげた。
それからしばらくして「ガツッ」と、また何かと接触したようだ。

なんだなんだと見渡すも周囲には何もない。
そんなことが何度か繰り返しあった。
そして夕方になり突然「モワッ」っと、目の前の水面が盛り上がった。

湧き水か?と思い水面を見て俺らは息をのんだ。

ボートの真下に何かいる!
大きさは俺らのボートよりも遥かにでかい。
おそらく5メートルは超えている!
目を疑い見直すもやはり何かいる。

しかしこんな巨大な生物が浜名湖にいるか?
これはもしかして生物じゃなくて霊とか妖怪の類いなんじゃ・・・。

その巨大な何かはジワジワと底へ沈んでいきやがて消えた。
オチとか無いんだけど、霊とか妖怪とか本当にいるのかもなぁ・・と考えさせられた一日でした。