小学校二年生の時、雪が積もって真っ白な庭を弟と二人で見ていたら、その雪に足跡が現われた。
どうも誰かが歩いてるみたいだったが、歩いてるものは見えない。
サクサク音を立てて、庭に足跡だけが歩いていた。

弟と顔を見合わせながら息をのんで見ていたら、その何かはしばらく足跡付けて回ってたが、急に「ズシャ」と音がして雪が大きくへこんだ。

弟「姉ちゃん・・・なんかコケたよ」

私「うん・・・見えないけど、たぶんコケたね」

・・・等と言いつつ、なんとなく心配になって庭に出たら、足跡は急にダッシュするみたいな勢いになって庭から出ていった。
弟と二人で辿ってみたら、近所にあった神社の中に続いていた。

この話を私達が触れ回った為に、「あの神社の神様は雪でコケた」という噂が小学生に広まり、そこの神様はしばらく「コケ神」と呼ばれていた。

そもそも神様かどうかもわからないし、ちょっと申し訳なかったが、今のところ別に祟りとかバチとかはあたってない。