まずは手始めに・・・。
その昔、従姉妹が実際に体験したお話を一つ・・・。

仰向けで寝る時に、両手を胸の上のちょうど真ん中で、組み手を作った状態で寝ると、悪夢にうなされるとか、金縛りに遭いやすいとか、聞いたことがある方いませんでしょうか?

実際のところ、寺生まれの・・・Tさん・・・ではなく、寺生まれの亡くなった祖母より、聞いたのですが、この謂れ?の意味合いは、特異なケースを除いて、亡くなった後ご遺体を、この体制に整えることに所以するらしいです。
前置き長くてすいません。
そんなわけで本題です。

彼女はその話を知りつつも、その格好が一番落ち着くとのことで、その体制で眠りについていましたがある晩のこと・・・。

いつもは朝まで目を覚まさないそうですが、前触れも無くバチっと目が覚めたようで、足元にある壁時計を見れば、午前3時32分だったそうです。
なぜ目が覚めたか、不思議に思っていると、突然金縛りにあい、組んだ状態で動かない両手の平が、バチバチと(静電気のあの感覚らしい)なり始めたそうです。

動けないうえ、痛さと初めての経験に、困惑していると、その組んだ両手の指の隙間から、トンネルを抜け出るようにゆ~っくりゆ~っくりと、白い煙のようなものが出てきたそうです。
更に驚いていると、その煙自体が発しているかのように、女性の声色で、「ウフフフフ~ッ」と甲高い笑い声が聞こえて来たそうです。

怖くて怖くて仕方がない中、ふと先程の時計に目をやると、時計の針はちょうど「3時33分」のゾロ目だったそうです。

その体験以来、彼女は絶対に、胸の上で手を組んだ状態では眠らなくなりました。
皆様もどうぞ、お気を付けあそばせ。