夜間採集での恐怖体験

HKさんには小2位の息子さんがいました。
当時、HKさんは息子さんとも昆虫採集をすることがよくありました。

前出の体験を告白された後、HKさんは自身の体験を度々話す様になりました。
その内の話です。

三草山の南部で息子さんと二手に分かれてクワガタとカブトを採集していると、息子さんから呼ばれました。

息子「お父さん、こっち来て」

HKさん「何や」

HKさんが息子さんのそばに来ると、息子さんは「お父さん、僕らの他にもクワガタ採りに来てる人がいるよ」と。

HKさん「ん?どこよ。誰もおらへんやん」

息子さん「え?お父さん、何言うとるん。すぐそこに居るやんか」

HKさん「はあ?どこにぃ。誰も居れへんがな」

息子さんは、「ホラ!あそこ。台木(関西地方の台場クヌギの呼び名)のそばに、親子連れがこっちを見てるやん」と、10メートル程離れた台場クヌギを指差したのです。

HKさんはその台場クヌギを見ましたが、何も見えなかったそうです。

息子さんとクワガタ・カブトを採りに行くと、こんなことが良くあったそうです。
HKさんは、「子供にはよく見えるらしい」と言っていました。