謎な話を。

小さい時なんか親に怒られているとき。
親の顔がぐにゃぐにゃしていたり、音が反響して聞こえたり・・・まるで自分が本当にここにいるのかいないのかよく解らない感覚に襲われることがありました。
みなさんの中にも経験された方がいるかと思いますが。

さて、そんな私がある朝(小学3、4年生くらいでした)のこと。
なんだか具合が悪く、本当に上記のようなぐにゃぐにゃした現実感のない・・・不思議な気分で目が覚めまして。
居間へ向かう足取りもふらふら。
ニュースでも見て目を覚まそうとチャンネルを回すと・・・いつもと雰囲気が違う。

生中継?

ボーっとしていたら祖母が「あぁ、凄い事件だったよ・・・」なんて言うのでじっくり見てみる。

私「あれ?これ、昨日も同じニュースやってなかった?」

祖母「馬鹿。よく見なさい。今日のニュースだよ・・・」

新聞の一面と日付を確認。
・・・え?今日が、昨日?
7時を回ったところで、昨日見た場面に画面が移行してゆく。

地下鉄から運び出される人達。
いっぱいの救急車。
吐き気吐き気。

気付くと、TVのアナウンサーの台詞も先読み。

祖母は、「は?」って顔をしていた。
だって昨日も見たもん。
被害者の数、そしてあのガスの名前・・・サリン。
全部知ってるよ。
そして、いつの間にかあの現実感の無さは消えていた。

それ以降は特に同じような体験はありませんでしたが、なぜか身体がちょっとずつ変わってきました。
具体的に言いますと・・・。

・朝早く起きる方だったのに起きれなくなった(低血圧に)。
・食べれた野菜が嫌いに。
・コレステロールの値も増えにくい体質に(一食抜くとフラフラになるようになった)。
・カラーな夢を見るようになった。

全部その日を境に、です。

顔もキツくなったようなことを言われましたが、どうなんでしょう?
成長かとも思いますが。

でも、確実なのは、当時の私はそのニュースを見た日の前日を思い出せずにいます。
そして、今の今でも親の顔だけは現実感のないぐにゃぐにゃしたものに見えると言うことです。