ある研究所の寮で暮らす男性はあるときから体の調子を崩した。

いくら寝ても疲れが取れないし、ものすごく体がだるい。
そして病院にかかると白血病と診断され、すぐに亡くなってしまった。
寮に入ってから、彼はまるで呪いのように死んでしまったのだ。

その後、経緯はわからないが恐ろしい事実が発覚した。
どうやら彼が暮らしていた部屋のベッドからラジウム鉱石が見つかったというのだ。

白血病で亡くなった彼は高濃度の放射能で汚染されたベッド寝ていたのである。
音も臭いもなく健康を奪う放射線に気づけるわけが無く彼はただ被爆するしかなかった。

犯人は恨みを持った彼の同僚で、ラジウムは研究施設から盗んだものだったという。