この前映画に行って、ジブリの新作とかで、アニメと一緒に松任谷由実(クレジットは荒井由実だった)の『ひこうき雲』が流れてたんだけど、それで思い出した。
10年くらい前、高校のとある教室では必ず誰かが倒れるっていうジンクスがあった。
貧血で、とかなら分かるけど、普通に雑談してる時にさっきまで元気に喋ってた子が倒れたりする。
倒れるのは決まって大人しい子より元気な子、華奢な子より普通の体型の子だった。
ただ、倒れた子がどうにかなるわけでもなく、しばらくして目を覚ますとけろっとしてた。
もう明らかに普通じゃない。でも何でかは分からない・・・と。
その教室を使うことになったクラスの子達は皆怯えてた。
10年くらい前、高校のとある教室では必ず誰かが倒れるっていうジンクスがあった。
貧血で、とかなら分かるけど、普通に雑談してる時にさっきまで元気に喋ってた子が倒れたりする。
倒れるのは決まって大人しい子より元気な子、華奢な子より普通の体型の子だった。
ただ、倒れた子がどうにかなるわけでもなく、しばらくして目を覚ますとけろっとしてた。
もう明らかに普通じゃない。でも何でかは分からない・・・と。
その教室を使うことになったクラスの子達は皆怯えてた。
ある時、私が例の教室が割り振られたクラスになった時、隣のクラスの友達が教室にやってきて、何人かで話していた。
数人で他愛もない話をしていたけど、その中の一人が不意に「やっぱりこの部屋暗いねえ」と言った。
その時は灯りがついてたので、部屋が暗いなんて私は思ってなかった。
その子は続けて「何かね、雰囲気が暗いんだよねえ」と言って、携帯をぽちぽちいじると着メロを流した。『ひこうき雲』だった。
着メロを流しながら、その子は歌った(合唱部員だったのでやたら上手かった)。
ワンコーラス歌い終わると、その子は携帯をポケットにしまった。
その時、何もしてないのにふっと電気が消えて、またすぐについた。
もう全員腰抜かすくらい驚いたw
「たぶんね、たぶんだけど、この歌みたいに若いうちに死んじゃった子が、ここにいたんじゃないかなあ?」
そう平然とその歌った子は言った。
「私見えるわけじゃないから、こういうことがあった時用に色々用意してるんだよ」
見せてもらった携帯には、今のひこうき雲やラブソング、応援ソングなど、色んなジャンルの着メロが入っていた。
「何かね、お坊さんとかに『あなたの声は珍しいね、優しく聞こえる声だ』とか言われるのw」とケラケラ笑ってた。
「でもお祓いする人とかはなりたくないなあ。文学部行くつもりだし」とも言ってた。
結局、何がいたのか、なぜ人が倒れるのかはさっぱり分からないままだった。
それ以降、教室で誰かが倒れることはなくなった。
その代わりというか何というか、その歌った子を気味悪がっていじめてたらしい女子数人が、事あるごとに怪我をしたり入院したりするようになった。
「私は何にもしてないよー。強いて言うなら、『歌ってくれたお礼』なんじゃないの~?止めろって言って伝わるかも分かんないし、そもそもマジで『お礼』なのかも分かんないんでしょ?」と、いつもの通りその子は笑ってた。
その子は予告通り文学部へ行って、今は普通の会社員をしているそうだ。
ちなみに、うちの高校の裏手にはお墓が並んでいる。(フェンスで仕切られてるだけでほんとに真後ろにある)
数人で他愛もない話をしていたけど、その中の一人が不意に「やっぱりこの部屋暗いねえ」と言った。
その時は灯りがついてたので、部屋が暗いなんて私は思ってなかった。
その子は続けて「何かね、雰囲気が暗いんだよねえ」と言って、携帯をぽちぽちいじると着メロを流した。『ひこうき雲』だった。
着メロを流しながら、その子は歌った(合唱部員だったのでやたら上手かった)。
ワンコーラス歌い終わると、その子は携帯をポケットにしまった。
その時、何もしてないのにふっと電気が消えて、またすぐについた。
もう全員腰抜かすくらい驚いたw
「たぶんね、たぶんだけど、この歌みたいに若いうちに死んじゃった子が、ここにいたんじゃないかなあ?」
そう平然とその歌った子は言った。
「私見えるわけじゃないから、こういうことがあった時用に色々用意してるんだよ」
見せてもらった携帯には、今のひこうき雲やラブソング、応援ソングなど、色んなジャンルの着メロが入っていた。
「何かね、お坊さんとかに『あなたの声は珍しいね、優しく聞こえる声だ』とか言われるのw」とケラケラ笑ってた。
「でもお祓いする人とかはなりたくないなあ。文学部行くつもりだし」とも言ってた。
結局、何がいたのか、なぜ人が倒れるのかはさっぱり分からないままだった。
それ以降、教室で誰かが倒れることはなくなった。
その代わりというか何というか、その歌った子を気味悪がっていじめてたらしい女子数人が、事あるごとに怪我をしたり入院したりするようになった。
「私は何にもしてないよー。強いて言うなら、『歌ってくれたお礼』なんじゃないの~?止めろって言って伝わるかも分かんないし、そもそもマジで『お礼』なのかも分かんないんでしょ?」と、いつもの通りその子は笑ってた。
その子は予告通り文学部へ行って、今は普通の会社員をしているそうだ。
ちなみに、うちの高校の裏手にはお墓が並んでいる。(フェンスで仕切られてるだけでほんとに真後ろにある)
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