俺は全くの零感なんだけど、親友はちっちゃい頃からビンビン。
昔っからそういうモンに遭遇しっぱなしだから、ポロッと怖い体験談を話す。
嘘をつくような奴じゃないし、霊感アピールの痛い子でもない。
いっつも明るくて、優しい奴なんだ。
リア充感ハンパない。
で、零感のくせして心霊スポットめぐりが大好きな俺なんだが、一度ソイツに「憑かれてる」と言われたことがある。
当時、ニート大学生だった俺は、夏休みを利用して北関東の心霊スポットをまわりまくった。
そしてまた翌年の夏休み、帰省した際に親友と遊んだときの話。
昔っからそういうモンに遭遇しっぱなしだから、ポロッと怖い体験談を話す。
嘘をつくような奴じゃないし、霊感アピールの痛い子でもない。
いっつも明るくて、優しい奴なんだ。
リア充感ハンパない。
で、零感のくせして心霊スポットめぐりが大好きな俺なんだが、一度ソイツに「憑かれてる」と言われたことがある。
当時、ニート大学生だった俺は、夏休みを利用して北関東の心霊スポットをまわりまくった。
そしてまた翌年の夏休み、帰省した際に親友と遊んだときの話。
親友「お前さー、去年の夏に心霊スポットとかよく行ってたよね」
俺「あぁ、行ってたよ」
親友「で、たぶんお前が心スポから帰ってきた後だったと思うんだけど、一緒に遊んだじゃん?」
俺「うん」
親友「あの時は言えなかったんだけど、お前のうしろに女のシルエットが立ってんの見えてさー」
俺「まじで!?(うしろを見る)え、え、どんな女だった?かわいい?てゆーか、今もいるの?」
親友「いや、ぼやっとした輪郭しか見えねーんだけど、女だったよ。今はもういないよ。どっかいっちゃったんだろうね」
こんな会話をしたんだけど、俺は全く女なんて見てもいないし、感じてもいない。
普通に飯を食い、風呂に入り、●ナニーし、学校をサボり、そんな生活をずっと女に見られていたと思うとすっごく興奮した。
まぁそういう感じで、親友はほんとによく見える人なんだよ。
でも、さすがに22になって、日常的に見えるのがやんなっちゃったんだ。
で、知り合いからすごく力のあるという霊能力者を紹介してもらったらしい。
その霊能力者(親友は、スゴイババァと呼んでいた)が言うには、祈祷をすれば見えないように出来る、とのこと。
しかし、料金が数十万かかるらしく、親友も「インチキじゃねーかw」と信じなかった。
でも、親友がそういう体験ばっかしてるのを知ってる母親が、お金を出してくれたんだって。
そんで、いよいよ霊能ババァの家に行くことになった。
当日は、親友と父ちゃんで行ったらしい。
見るからに胡散くさそーなババァだったんだけど、とりあえず座敷に通されて、ソレっぽい祭壇の前の座布団に座らされた。
聞いた限りじゃ、よくテレビ番組で自称霊能力者が除霊するときの部屋があるじゃん。
あんな感じらしい。
なんか色んな調度品みたいのが置いてあったりね。祭壇の両側にはロウソクが灯ってる。
で、ババァが祭壇の正面に向かい合う形で座ってさ。
なんか色々唱えはじめんだよね。
親友は、そんなババァの背中を見ながら、「うさんくせーなー」なんて思ってた。
父ちゃんも、「うさんくせーなー」なんて思ってニヤけながら、親友の背中を見る位置に控えてたんだ。
唱えながら、だんだんとババァのテンションも上がってくる。
すると、じょじょに親友は体がおかしいことに気付き始めた。
さっきまでは普通に正座していられたんだけど、妙に上半身がうしろに引っ張られるんだ。
なんか目も開けてらんない。
すっごく、息苦しい。しかも、なぜか涙がボロボロでてくる。
「うわー、なんだこれ苦しいー、うわぁー」なんてフラフラ倒れそうになる親友の肩を、うしろの父ちゃんがガッシと掴む。
もう、茫然自失っていうか。まぁ『茫然』ではねーか。
めっちゃ苦しいんだから。
ほとんど意識なく、うなされてる重病人みたいな状態。
父ちゃんも最初は「オイ、なんだよwww」みたいな感じで親友の肩を支えてたんだけど、親友は涙流してるし、目瞑ってうんうん苦しがってる。
だんだんと「あれ?ヤバいんかな?え?え?」と思い始めた。
不安だから、ハイテンションのババァの背中を見つめてるしかないんだけど、ババァの両脇のロウソクの火がおかしい。
ロウソクの火が、急に燃え上がったり、火の輪郭が真ん丸くなったり、有り得ない動きをしてる。
父ちゃんは「あ、これヤバイっすね」と状況を把握したらしく、それ以降は真剣な顔して縮こまってた。
そんで、ようやく儀式が終わったら、友達もスッキリお目覚め。
スゴイババァ、ボケーっとしてる親友に「終わったよ」と一言。
しかも帰り際には、「あんたはちょっと感じやすいからねー。念のため、あたしが清めた、特別な塩を持ってくと良いかもよ!」などと言う。
親友「その塩、いくらなんですか?」
スゴイババァ「5万円」
親友「いらないっす(即答)」
スゴイババァ「えぇー、じゃ特別に、ちょっとだけタダで分けてあげるよ!」
そう言って、ビニール袋(雑だなぁ)に入った塩をくれたという。
こんな話を親友から聞いたんだけど、どうやらそれ以降は、変なものは全く見えなくなったらしい。
親友は「あのババァ、まじですげーよ」と感心してた。
その商売人気質と能力に・・・。
父ちゃんは、もともと幽霊とかお化けとか信じてなかったらしいけど、それ以降はある程度認めるようになったそうだ。
まぁ、俺は親友の話を信じてるし、そのババァは本当に霊能力のある人なんだろうと思う。
でも、おれ自身は幽霊とかを見たことがないわけで、結局半信半疑。
幽霊を見るために、今年の夏も色々な心霊スポットを回るつもり。
今は大学卒業してニートやってるけど、ある意味これが“幽霊に憑かれた結果”なのかもしれないなぁ、と思いつつ。
俺「あぁ、行ってたよ」
親友「で、たぶんお前が心スポから帰ってきた後だったと思うんだけど、一緒に遊んだじゃん?」
俺「うん」
親友「あの時は言えなかったんだけど、お前のうしろに女のシルエットが立ってんの見えてさー」
俺「まじで!?(うしろを見る)え、え、どんな女だった?かわいい?てゆーか、今もいるの?」
親友「いや、ぼやっとした輪郭しか見えねーんだけど、女だったよ。今はもういないよ。どっかいっちゃったんだろうね」
こんな会話をしたんだけど、俺は全く女なんて見てもいないし、感じてもいない。
普通に飯を食い、風呂に入り、●ナニーし、学校をサボり、そんな生活をずっと女に見られていたと思うとすっごく興奮した。
まぁそういう感じで、親友はほんとによく見える人なんだよ。
でも、さすがに22になって、日常的に見えるのがやんなっちゃったんだ。
で、知り合いからすごく力のあるという霊能力者を紹介してもらったらしい。
その霊能力者(親友は、スゴイババァと呼んでいた)が言うには、祈祷をすれば見えないように出来る、とのこと。
しかし、料金が数十万かかるらしく、親友も「インチキじゃねーかw」と信じなかった。
でも、親友がそういう体験ばっかしてるのを知ってる母親が、お金を出してくれたんだって。
そんで、いよいよ霊能ババァの家に行くことになった。
当日は、親友と父ちゃんで行ったらしい。
見るからに胡散くさそーなババァだったんだけど、とりあえず座敷に通されて、ソレっぽい祭壇の前の座布団に座らされた。
聞いた限りじゃ、よくテレビ番組で自称霊能力者が除霊するときの部屋があるじゃん。
あんな感じらしい。
なんか色んな調度品みたいのが置いてあったりね。祭壇の両側にはロウソクが灯ってる。
で、ババァが祭壇の正面に向かい合う形で座ってさ。
なんか色々唱えはじめんだよね。
親友は、そんなババァの背中を見ながら、「うさんくせーなー」なんて思ってた。
父ちゃんも、「うさんくせーなー」なんて思ってニヤけながら、親友の背中を見る位置に控えてたんだ。
唱えながら、だんだんとババァのテンションも上がってくる。
すると、じょじょに親友は体がおかしいことに気付き始めた。
さっきまでは普通に正座していられたんだけど、妙に上半身がうしろに引っ張られるんだ。
なんか目も開けてらんない。
すっごく、息苦しい。しかも、なぜか涙がボロボロでてくる。
「うわー、なんだこれ苦しいー、うわぁー」なんてフラフラ倒れそうになる親友の肩を、うしろの父ちゃんがガッシと掴む。
もう、茫然自失っていうか。まぁ『茫然』ではねーか。
めっちゃ苦しいんだから。
ほとんど意識なく、うなされてる重病人みたいな状態。
父ちゃんも最初は「オイ、なんだよwww」みたいな感じで親友の肩を支えてたんだけど、親友は涙流してるし、目瞑ってうんうん苦しがってる。
だんだんと「あれ?ヤバいんかな?え?え?」と思い始めた。
不安だから、ハイテンションのババァの背中を見つめてるしかないんだけど、ババァの両脇のロウソクの火がおかしい。
ロウソクの火が、急に燃え上がったり、火の輪郭が真ん丸くなったり、有り得ない動きをしてる。
父ちゃんは「あ、これヤバイっすね」と状況を把握したらしく、それ以降は真剣な顔して縮こまってた。
そんで、ようやく儀式が終わったら、友達もスッキリお目覚め。
スゴイババァ、ボケーっとしてる親友に「終わったよ」と一言。
しかも帰り際には、「あんたはちょっと感じやすいからねー。念のため、あたしが清めた、特別な塩を持ってくと良いかもよ!」などと言う。
親友「その塩、いくらなんですか?」
スゴイババァ「5万円」
親友「いらないっす(即答)」
スゴイババァ「えぇー、じゃ特別に、ちょっとだけタダで分けてあげるよ!」
そう言って、ビニール袋(雑だなぁ)に入った塩をくれたという。
こんな話を親友から聞いたんだけど、どうやらそれ以降は、変なものは全く見えなくなったらしい。
親友は「あのババァ、まじですげーよ」と感心してた。
その商売人気質と能力に・・・。
父ちゃんは、もともと幽霊とかお化けとか信じてなかったらしいけど、それ以降はある程度認めるようになったそうだ。
まぁ、俺は親友の話を信じてるし、そのババァは本当に霊能力のある人なんだろうと思う。
でも、おれ自身は幽霊とかを見たことがないわけで、結局半信半疑。
幽霊を見るために、今年の夏も色々な心霊スポットを回るつもり。
今は大学卒業してニートやってるけど、ある意味これが“幽霊に憑かれた結果”なのかもしれないなぁ、と思いつつ。
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