小学校4年くらいの出来事。

夏休みにジョギングでもやろうと思い、5時頃起きて家から15分ほどの小学校まで行った。
校庭の入り口に着くと、朝早いせいか学校全体にもやが掛かっていた。

「うわー霧がすごいなー」とか思いながら校庭に入ろうとしたら、「パッパー」とクラクションが鳴った。

俺はびっくりして足を止めた。
んで、よーく目をこらすと、20メートルほど離れた所に(校庭の中)、一台のバスが停まっていた。(正確にはバスと思われる影、形)

「は?バス?なんで?」と思った。
なぜなら校門は閉まってるし、バスなんか通れる所ないし・・・。

なんなんだろー?と不思議に思いながら、再度校庭に入ろうとする。
で、一歩足を踏み入れた瞬間に、なぜか目の前の影がはっきりとバスだと判った。
そして、それがヤバイ事も判った。
俺は一目散に逃げ出した。

だって見えたんだもん。
すごい薄汚れたバスの中から何十本も伸びる腕が。
そしてその腕が全部手招きしてるのが。

もう25年ほど前のお話です。