高校時代友達数人と祭りへ出かけた。
夏休み中とあって皆調子乗ってて祭りが終わった後も会場に残り夜の11時くらいまでそこにいた。
そろそろ帰ろうということになったが深夜徘徊で補導されたらマズいので会場近くに住んでるAの誘導で地元民しかわからない裏道を皆で歩いていた。

しばらくすると前から猫掴みで猫を持ったおっさんが近づいてきた。

おっさん「猫いらんか落ちとった」

俺ら「いらないです・・・」

おっさん「猫いらんか猫落ちとったいらんか猫」

そのおっさん↑みたいに同じセリフを反復するだけで気味悪いし、夜道だし俺らはちょっとびびってそそくさと逃げた。
そしてAの家に到着。とりあえず皆疲れたからAの家に上がることに。
んで気が付けばAの部屋で夜が明けるまで皆で話してた。

朝の5時くらいになり小腹を空かせた俺らは近くにあるコンビニで朝食を買いに行くことに。
外はすっかり明るい。

んでまた昨日の裏道を歩いてたら突然道の真ん中にスーパーとかで安売りされてそうな血まみれのブロック肉みたいな肉片が落ちていた。
それを見た誰かが「食べようとしたらちょっと腐ってて誰かが肉を不法投棄したんだよ」みたいなことを言って笑ってたら肉片の先に猫の死体を発見。
怖いもの見たさで近寄ると首の根元から後ろ足くらいまでごっそり肉を抉り取られて死んでいた。

あの肉ってもしかして・・・この猫ってもしかして・・・と想像が膨らみ皆で震え上がった。
実際あのおっさんと肉片と猫に因果関係があるのかわからないけれど不気味な体験だった。