小学校低学年の頃、団地内の公園で遊んでいた時の話。
友達の一人が公園の隅で鳥の死骸を見つけた。

「鳥が地面に落ちてる!」っつってみんなで集まって、一人が棒で死骸をつついていたら、通りすがりのオッサンが「お前らそういうのはそっとしとき」だったか、そんな感じで軽いお叱りをしてさっていった。(団地では粗相して知らないオジサンオバサンに叱られるのは日常茶飯事だった)

で、棒を持った奴が死骸をひっくり返した。
裏側にはビッシリとへばりつく大量のウジ・・・。
驚いて場を離れる俺たち。
そこにさっきのオッサンの怒鳴り声がして、ウジのパニックもありみんな散り散りに逃げた。

少しして公園に戻ったら、先ほどの場所にオッサンの作業着が落ちている。
オッサンが死骸に被せたのか謎だったが、みんな死骸への興味は失せていたので誰も気にしなかった。

翌朝、学校行く前にその作業着をなんとなくめくってみた。
作業着の下には大小たくさんの鳥の死骸があった・・・。

下校してみんなで見に行ったら、作業着も死骸も消えていた。

なんで死骸が増えていたのか、誰がそれを処分したのか、いまだにわからない。

鳥の死骸を発見するのは、私も子供の頃に経験がよくある。

あるときなんか、授業中に学校の窓に三羽くらい連続でぶつかってきてそのまま死んだ山鳩がいて、その後、不吉なことが立て続けに起きたのだけど、ま、それはまたいつか。