子供の頃、『小学◯年生』の付録に、日本地図の双六(たぶん)みたいなのがついてきたの。
それがなぜか好きで毎日のように眺めてた。

そして一県だけもの凄く気になる県があった。

そこには親戚知人もいないし、勿論訪れたこともない、家からは何百キロも遠く離れた場所。

それから20年近い月日が流れ、夫となった人は、ずっと気になっていたあの県の出身者。

子供の頃から数度の引っ越し、そして遠方の進学先(私も夫も、縁もゆかりもない地方都市)でようやく出会った。

ここまで何かに導かれていたみたいで不思議な気持ちになる。