中学校の時、きのこをとりに山へ親父と行ったんだ。

12時になり親父が飯を買ってくるから待ってろと車で行っちまった。
一人ぼっちになったが快晴で昼間だもんで怖いはずがなかった。
ひとり遊びして時間を潰してた。

するとふと怖い感じがした。
なんというか心細いと言うか・・・寂しいという感じがした。

幻聴かもしれんが山道の上の方から得体の知れないものが走って来る足音が聴こえるような気がした。

「親父早くきてくれ・・・」

そう思っていた。

ひとり遊びをやめ座って待っているんだがなんか怖い。
昼間で太陽も出てて明るいのに怖い。

風も寒いような感じがしたとその時、耳元で・・・。

「こぅわぁ~いぃかぁ~~!」

男性の声をボイスチェンジャーですごい低くしたような声が大音量で入ってきた。

「わぎょんわぁ~!!!」と絶叫し両耳を両手でバタバタはらいながら走り回った。

その後、親父が戻ってきて飯食って午後のきのことりも終わり家に帰った。
で夜だ寝たんだが夜中に目が覚めた。

お約束だよな昼間のことを思い出すのは怖いと思ったら金縛り・・・。
そして緊張していると耳元で「怖いかっ!!!」って。

跳ね起きて電気をつけその日はもう眠れなかった。

驚きっぷりがおかしくてもっと脅かそうと思ってついてきたのかなぁ。