学生の頃友人Tから聞いた話。

ある日Tが友人BとAの家に遊びに行った。

普通の家なんだけど、階段に不気味なお面が飾ってあったそうだ。

目を彫刻刀で掘ったような、真っ白い能面のようなお面で、なんとなく気持ち悪いと思いながらその階段を上り、二階にあるAの部屋へ。だらだらと数時間過ごし、そろそろ遅くなってきたので帰ることに。

帰り際、階段を下りる時ふと壁を見ると、行きにあった不気味なお面がない。

Tが「あれ?お面は?」と聞くとAは「お面?そんなものないよ」と。

Aは『もともとお面なんか飾ってない』と言う。

Bにもそのお面が見えていたらしく、Tと確かにあったよね、と不思議に思ったらしい。

その話を聞いて数年後、ある怖い話を特集した本を読んでいたら、Tから聞いた話と同じような話が載っていました。

それは子供時代に友人と公園で穴を掘って遊んでいたら、土の中から不気味なお面が、というものでした。

お面の描写はTが話してくれたものとまったく一緒でした。

特にそのお面が何かを起こすとかそういったものでなく、不自然にそこにあるというところも一緒で、やはりお面は忽然と消えてなくなったらしいです。

全然関係のないところで似たような話を読み、なんだかゾッとしました。

他にも不気味なお面について、似たような話があるんじゃないかと今でも探しています。