私がスーパーマーケットのレジの前で並んでいたときのこと。
私の後ろに並んだオバサンたちのぺちゃくちゃと話す声がしました。

ひっきりなしにしゃべりまくっているので、「なんだよウルセーなあ」と、私が振り返ると、そこにはなんとひとりのオバサンしかいませんでした。

あれ?っと思ったその瞬間、私はぞっとして前に向き直りました。

そのオバサンはうつろな目でだれもいない空間に向かって、ひとりしゃべり続けていたのでした。