これは俺が中学校の頃の話。

柔道部に在籍していた俺はヒザを怪我していたんだ。
順調に回復していたヒザにうれしくなり山を歩きたくなったんだ。

まあ山ってか山頂にある神社へ続く階段なんだけどw

その山は霊山としても有名なんだけど、そのときは何も知らんガキ。
部の監督に断って山に行く許可をもらったんだ。

時刻は夜の7時過ぎ、夏だがもう暗かった。

歩ける楽しさをかみしめながら上った階段。
気づいたらもう中腹に来ていた。

ちょいとここらで音楽でも流すか・・・と思って携帯でかけたのがマツケンサンバ・・・。

ご機嫌にまた一歩踏み出そうとしたその時「・・・ぎゃー・・・おぎゃー・・・おぎゃー・・・おぎゃー」と。

ん?なんだ?と思っていたらまた「・・・あははは・・・うふふふふ」と。

今度は女の人の声・・・。

まずいと思って一目散に逃げ出した。
すると後ろから足音がするではないか。

ダッシュしながら後ろを振り向くと・・・白装束の女がキリのようなものを持って走ってくるんだ。

人生であんなに速く走った経験はない。
人間本気になると痛みなんか忘れるんだなw

そんでもっていつの間にか学校に着いていました。

なんとかあの女は振り切ったようだ。
汗だくで道場に戻り帰ってきたことを監督に報告した。

すると監督は「お疲れさん。でも背中のイタズラはあんまり好かないぞ」と。

何のことか?と思いTシャツを脱ぐと背中に◎←こんな感じの的が赤茶っぽいペンキ?で描かれていました。

部のやつらに聞いても誰も知らないって・・・。

あれはなんだったんだろう。