僕たちの泊まったホテルに数年前まで小さな宿舎があったそうで、その宿舎はお父さんと、まだ幼稚園生の娘、二人で経営していました。

ある雨と風の強い日です。
宿舎にズブ濡れになった男が「今夜泊めてください」と訪れてきました。

でも、その日は満室。
泊めることができないので、父が「すみません。満室なので泊められません」と断ったが、男は「どうしても泊めて下さい。お金は払います。物置部屋でもいいので、今夜泊めて下さい」と・・・。

父は物置部屋くらいならあるし雨も強いから泊めてあげようと思った、その時。
娘がワンワン泣きじゃくりながら「お父さん、お父さん、その人泊めないで」と言ってくる。

父は「お客さんに失礼だから」と言い、娘を叱ったが、娘は「泊めないで、泊めないで」と、うるさい。

父親は「いい加減にしろ、お客さんに失礼だし、雨も強い。静かにしてなさい」と怒鳴った。

それでも娘は泣きじゃくりながら必死に「泊めるな」と言うが、父親は無視し男を泊めた。

次の朝、男はお礼をして宿舎を去った。

その数時間後、警察がパトカー数台と共に宿舎に訪れて「ここら辺でこの男見ませんでしたか?」と父親に写真を見せた。

父親は「あれ?この人昨日うちで泊まっていきましたよ、でもどうしたんですか??」と聞くと警察が「いや、この男ね、近くの一家皆殺しにしてるんだよ」と言った。

父親は絶句、父は娘に何で昨日男を泊めるのを、あれほど拒んだか聞いてみた。

そしたら娘が・・・。

「え?だってお父さん、あの人の肩に女の子の首が乗ってたじゃん」