友人の祖母の不思議な話。

その友人の祖母は小さな島(周囲数キロくらいの)に住んでて、毎日畑仕事をしてた。
その日の午前中も、いつもと同じように畑をたがやしてる姿を近所の人が目撃していた。

ところが、その昼前の目撃情報を最後にばあちゃんはこつ然と姿を消してしまった。大騒ぎになり、そのせまい島中を何日も島の人間総出で探したがどこにもいない。

みんなあきらめかけて、葬式の相談をした方がいいなんて話も出始めた。

ところが失踪から丸4日目、ばあちゃんは突然姿を現わした。
最後に目撃されたのと同じ畑で同じようにクワをふるっていた所を家族に発見されたとか。

ばあちゃんによると、自分はいつもと同じように家を出て、いつもと同じように午前中の畑仕事をしていただけだと。

本人には何日も行方不明になっていた自覚は全くなかったらしい。

人間は水が無ければ3日と持たないから、ばあたんが生きていたのはタイムトラベルだろうな。