私が小学校の高学年(確か6年)の時、飼育委員をしていました。

特にうさぎが好きで、暇さえあればうさぎ小屋(うさぎとニワトリが数羽ずついました)に入り浸ってたんです。

ある土曜日(まだ奇数週の土曜日授業をしていました)台風が近づいていたのですぐ下校するようにと言われていました。
ですが、その時飼っていたうさぎ達がよく穴を掘って逃げ出していたので、台風大丈夫かと不安で様子を見に行っていたんです。

うさぎ達も特に変わった様子もなく元気そうだったので小屋から出ようと思ったのですが、ふと気付くと空が紫色でした。
まだ昼12時頃だったはずなのですが夕方並に暗く、見たことのない透き通った紫の空。

しばらくすると空の色が緑に変わり、黄色、赤と変化したんです。
あめ細工のような半透明な、セロハンを貼ったような色。

空の色のせいか校舎や飼育小屋から見える景色はセピア色で・・・でもその時は「あ~台風が近づいてるからか」としか思わず、急いで帰りました。

帰り着いて母親や妹に「今、空の色すごかったね~w緑とか初めて見たよww」って話したけど母親は変な顔して「気付かなかった」と。他の人も見てなかったようです?

「もう~窓の外くらい見てよ!」とちょっと腹が立ちました。

同じ市内に住む10歳年上の現旦那に「12、3年前台風で空の色が紫とか緑になったことあるよね~」と言っても知らないと言われ、旦那の両親も私の祖父母も見てないと言います。
確かにほんの数分の出来事でしたが・・・勘違いではありません。

月曜日クラスの人たちにも聞きましたが気付かなかったと言われました。
誰も空を見てない時間??すごく不思議な感じでした。

ちなみにうさぎ小屋ですが、コンクリートの土台の上に土を運び込んだものなので、うさぎ達がどんなに穴を掘っても小屋の外に抜け出せるはずはないのです。

なのに当時、穴に入ったうさぎが数秒後には小屋の外にいる、ということが本当に頻繁にありました。

あの飼育小屋は変な空間にでも繋がっていたのでしょうか・・・。