友人の話だけど。

ずっと昔Mという人物が、連続幼女誘拐殺人事件を起こしたの時のこと。
Mが捕まるほんのちょっと前にMに出会っていたという。

状況というのは、夜の帰り道の際に団地の真ん中に車が止まっていたそうだ。
不思議に思ったがそこを通り過ぎようとしたらウイイィィンと窓が開いて、男性が「すみません、ちょっと道を聞きたいんですが・・・」と尋ねられた。
いきなり声をかけられるってのもあまりいい気分じゃないし、ちょっと気味が悪いと思ったので「急いでいますので」と逃げるように帰ったんだが、その時、去り際にチラっとその車を見たという。

助手席に誰かが座っていたけど、人の雰囲気じゃなかった。
でもまるで生きているかのような「マネキン人形?」みたいのが座ってたそうな。

その数日後、例の事件で犯人が捕まり、全国ネットで話題になった。

むろん顔も割れたわけだけど、彼こそがあの夜に自分に声をかけてきた人物だった。

これには驚いたそうだ。

いわく「マネキンか蝋人形に見えたの」と。