廃病院に肝試し行った後、「俺全然平気だぜ」って言ってたヤツが、帰りの車で「俺ここで降りるわ」って言って、俺ら全員「ハァ???」

何せド田舎で民家も全くねぇとこなの、でもそいつ「マジゴメンな、ホンットにゴメン」って半ベソなの。
俺らも意味わかんねぇけど、降ろすわけにいかないじゃん?

「どうした?」って言いながら走り続けたわけよ。

そしたらそいつが、「もう許して下さい!!」って叫んだの。

その瞬間車パンク。

すんげービビったし死ぬかと思ったけど、こんな時でも女の居る手前ビビったら負け的気持ちがあったわけ。

スペアタイヤをトランクから出してタイヤ交換、明かりは4人の携帯の明かり、15分かかって終了。
んで、車内戻ったらアイツがいねーの・・・。

もう4人ともパニくっちゃってさ、「え?え?何で?」ってキョロキョロ。

俺はこれで「あぁ、これで俺ら終わったな」って思ったんだけど、しばらく何ともなくてさ、ビビりつつ暮らしてたわけだけど、ある林で死体見つかったって聞いてさ、あの時パンクしてなかったら俺どうなったんだろうって。