私自身の体験です。

中学生の頃、同級生が次々に交通事故などで骨折するという出来事がありました。
それが女子に嫌われている男子ばかりだったし、自分もちょっかいを出されて迷惑していたので、いい気味だと思い、面白半分に母親に報告したら、深刻な顔で「A(私の名前)にでちゃったんだ」とため息をつかれました。

その時は意味が分からなかったのですが、後日母方の祖母同席の上で事情を聞かされました。

祖母が幼いころ近所のお稲荷さんで遊んでいて、お供物をつまみ食いしたところ、狐に憑かれたというのです。
遠吠えをする、鳥居を怖がるなど数日間に渡っておかしな行動をし、命も危ない状況になったと言うことです。

ある時けろっと治ったそうですが、それから身の回りの人にけがや病気などが多発し、決まって自分を悪く言ったりいじめたりした人ばかりなので変だな、くらいに思っていたそうです。

その後調べたら、女の家系に呪術師をしていた人が見つかったらしく「この子にその血が出た」と親戚からは気味悪がられ、祖母もなるべく人を嫌わないようにしようと心がけてきたそうです。
その力(らしきもの)は結婚した後消えていき、孫の私が生まれる頃は祖母はすっかり「誰それが嫌い!」などと平気で言うようになっていましたが(苦笑)

しかしその力は母と母の姉に遺伝していました。
母の姉は実害はないタイプだったそうですが、手相見の人に「あなた人をコロしていますよね」と心底気味悪がられたり、霊感の強い人に「あなたの後ろで強い霊とあなたを恨む霊が拮抗してる」と言われたりと、はなはだ迷惑な青春時代を送ったそうです。

一方、私の母のは「実害系」だったらしく、相当に気を遣って大変だったと話してくれました。
今はその力はありません。

その後も、祖母や母と色々話すうちに、どうやら私は力が弱いらしく私が一方的に嫌っても、相手が私に実害を及ぼさない限り大丈夫のようでした。

骨折をした同級生たちは二人乗りをして車にはねられる=椅子か机かに落書き=神社の階段から落ちる=好きな子に私の悪口を言った・・・程度のことで、実害とも呼べない物だったと思います。

それからは、母が私が安易に人の悪口を言ったりしないように厳しく注意をしてくれましたので、あまり大事もなく学生時代を楽しむことができました。

彼氏ができてからその傾向がなくなり納得したのですが、これから子供を作るかも知れない身としてはなるべく男の子を産みたいなと切に願うところです。

祖母は死ぬ前寝たきりでしたが、何度も「あんたにだけは教えておくけれど、おじいちゃんが浮気をしたときはおばあちゃんの力で病気になっちゃって大変だったんだ。気をつけなさい」と言っていました。

それは「おばあちゃんの力」ではないと思うけれど・・・。

長文失礼しました!