俺が中学一年生の頃かな。
家族揃って実家に帰って、ご先祖のお墓参りをしに墓地へ行ったんだ。

お坊さんが桶とかヒシャクとか持ってきてくれて、爺さんやご先祖達が眠る墓石に、水をかけたり花を変えたりお線香焚いたりしたんだ。

普通にお墓参りしてたんだけど、俺がひとつ気になってたのは、うちの家族の墓石のすぐ隣に無縁仏があるんだけど、その無縁仏の石の上にどっさりと白い粉が盛られてるの。
確認してないけど塩か何かだったと思う。

店先にする盛り塩みたいなものじゃなくて、買ってきた塩をどさーっと盛り付けたような感じ。

これは何だろう?と気になったんだけど、家族は俺以外全員特に気にしてない様子で、何か触れちゃいけないものなのかな?と思って、俺からも何も言わないことにした。

以来、実家に帰って墓地を見に行くと、毎日毎回塩の山を見るようになった。

今もそう。
意味はわからない。