先輩の話。
秋も終わる頃、一人で山を縦走していた時のこと。
夕食を終えた先輩は、鼻歌を歌いながら焚き火に木をくべていた。
ふと、少し先の木々の間、一つチラチラと光る紅玉があるのに気がつく。
焚き火の灯りを反射しているようで、一瞬ガラス玉かとも思ったが、それにしては空中を漂っているのが妙だ。
秋も終わる頃、一人で山を縦走していた時のこと。
夕食を終えた先輩は、鼻歌を歌いながら焚き火に木をくべていた。
ふと、少し先の木々の間、一つチラチラと光る紅玉があるのに気がつく。
焚き火の灯りを反射しているようで、一瞬ガラス玉かとも思ったが、それにしては空中を漂っているのが妙だ。
何だろう??と見ている内、いきなり光はしばしばっと点滅した。
まるで、猫や犬の瞳が暗闇で瞬きをするかのように。
次の瞬間。
ざんっざんっ!と乱雑な音がして光はかき消すように消えた。
何かが闇の中、飛び跳ねながら遠ざかっているような感じを受けたという。
不思議に恐いとは思わず、その後も予定通りに山行を終えたのだそうだ。
まるで、猫や犬の瞳が暗闇で瞬きをするかのように。
次の瞬間。
ざんっざんっ!と乱雑な音がして光はかき消すように消えた。
何かが闇の中、飛び跳ねながら遠ざかっているような感じを受けたという。
不思議に恐いとは思わず、その後も予定通りに山行を終えたのだそうだ。
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