友人の話。
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。
幼稚園の時分、知り合いの小父さんと一緒に雪道を歩いている時のこと。
すぐ横手の雪の上に、見たこともない足跡が付いていた。
右足は彼女と同じくらいの子供の足跡。
裸足で、指の跡がはっきり見えた。
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。
幼稚園の時分、知り合いの小父さんと一緒に雪道を歩いている時のこと。
すぐ横手の雪の上に、見たこともない足跡が付いていた。
右足は彼女と同じくらいの子供の足跡。
裸足で、指の跡がはっきり見えた。
左足の跡は、明らかに人間のそれではなかった。
後で見知った所によると、鹿の蹄跡によく似ていたという。
その足跡を見た小父さんは、顔をしかめてこう呟いた。
ちんばが出おったか。
苦々しげな口調に、とても何かを尋ねることはできなかったそうだ。
彼女はその後村にいる間、何度となく怪しい足跡を見たと言っていた。
いずれも、右足は子供で左足は鹿の物だったという。
後で見知った所によると、鹿の蹄跡によく似ていたという。
その足跡を見た小父さんは、顔をしかめてこう呟いた。
ちんばが出おったか。
苦々しげな口調に、とても何かを尋ねることはできなかったそうだ。
彼女はその後村にいる間、何度となく怪しい足跡を見たと言っていた。
いずれも、右足は子供で左足は鹿の物だったという。
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