友人の話。
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。
祖父と山中の墓所へ出かけた帰り道。
峠の開けた場所で、不思議な物を見かけた。
白くて長い、ヒラヒラとしたリボンが二本。
風もないのに、彼女の頭の上をゆったり漂っている。
何だろう?と見ていると、後ろから来た祖父が「触るんじゃないぞ」と注意する。
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。
祖父と山中の墓所へ出かけた帰り道。
峠の開けた場所で、不思議な物を見かけた。
白くて長い、ヒラヒラとしたリボンが二本。
風もないのに、彼女の頭の上をゆったり漂っている。
何だろう?と見ていると、後ろから来た祖父が「触るんじゃないぞ」と注意する。
祖父「あれはニホンノボリと言ってな、常に二つ一組で現れる。放っておけば何もないが、突付いてしまうと天気が激しく崩れるんだ。山の嵐は酷いぞ。巻き込まれたくはなかろう?」
そんな不思議な物があるんだ・・・。
そう感心して、彼女はリボンを見やった。
二本のリボンは絡まりあいながら流されていき、やがて見えなくなった。
それからもう一度、彼女はニホンノボリを目撃したという。
やはりその時も、何もせずに見送ったのだそうだ。
そんな不思議な物があるんだ・・・。
そう感心して、彼女はリボンを見やった。
二本のリボンは絡まりあいながら流されていき、やがて見えなくなった。
それからもう一度、彼女はニホンノボリを目撃したという。
やはりその時も、何もせずに見送ったのだそうだ。
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