何年も前の話なんですが、以前電気関係の仕事をしていました。
当時、私の親方だった人の体験談です。

ある建物の施工の仕事を受けていた親方は、その現場で一人で残業だったそうです。
というのも電気屋は、建築関係では非常に弱い立場なんです。
施工期間の最初から最後までいなきゃきけないし、その日その日のノルマを確実に終えないとほかの業者が進まないんです。

すいません話がそれたしまいました。

で、どうしてもここまで終わらせたいと思ってた親方は天井に付いている扉(点検口)の下に6尺の脚立を立てて、その上で(点検口から身体半分天井裏に入った状態)で配線作業をしていたそうです。

しばらくしていると、どうも視線を感じるらしく、手元にあったハロゲンライトをなにか感じる方へ向けてみたら、若い男の子がこちらの方を向いてるんです。
同じ体勢で・・・。

あ!たぶんほかの業者のやつなんだと思った親方は「お互い大変やの~!!」と声をかけたが無反応・・・。

愛想ないやつ~と思いながらしばらく仕事をしてるとん???と疑問に思うことが・・・。

脚立から降りて、その少年が上がってるであろう場所の方を見てみると・・・ないんです脚立も点検口も。
仮設の電気もなにもかもそのままで飛んで帰ったそうです。

それ以後、その親方は二度と残業しなくなりました。