去年のことですが、眠れなくて深夜に見るともなくTVをつけていました。

その時も2chをしていたと思います。
ただ音が無いと寂しいから、という理由でTVをつけていたのですが、ふと話しているのが耳に入り、そちらに興味が出て見てみました。

その番組は、若い人達が車座になって座って若手お笑い芸人らしき二人が司会のように話を振っていました。
『薬物中毒の恐ろしさ』というテーマでした。
薬物に興味があったわけでなく、その頃、夜回り先生の本を見たから、というので興味が出たんだと思います。

そして、ある男の人が出てきて、その人は元覚醒剤中毒者で、今現在薬物依存症から離れることが出来て、その恐ろしさを発言することで、警告する活動をしていると言っていました。

その人が話し出してから、何か鼻の奥に嫌な違和感が出てきました。
臭いような、痛いとまではいかないけれど、じんわりと何か嫌な感覚がします。

その人が自分が覚醒剤を使っていた時に体験した話をしています。
若い女の子達の声で、「あはは。死んじゃえよ」「怖いから死ねないんだろ」と嘲り笑うそうです。
その人はその声に対抗して「死んでやるよ!うるさい!」とか言い返して、包丁を振り回したりしていたそうです。

その話を聞いているとき、とにかく鼻が気持ち悪くてティッシュを取って頭を上げると、画面に映っているその男の人とまったく同じ顔が画面の手前に立体的に浮き上がっています。
その人越しにTV画面も見えているのですが、透けているわけでもなくその顔があります。

画面では、話を聞いている他の人達に移り変わったりもするのですが、TVの前にあるその顔はそのままずっとまっすぐ見つめて、画面から聞こえてくる言葉と同調して口も動かしています。

すると、その女の子の声がするという話にまた戻って、「他の人の場合はお婆さんの声だったりする」とかいう話になって、その人が、「自分の声はとにかく女の子で、ずっと聞こえる」と耳に手を当てて話してました。

すると画面の前に浮かんだ顔・・・。
その顔に小さなニキビのようなぷつぷつが頬にあるのがわかり、(そんな細かくまで見えるんだ!?)と、思わずよく見てしまい、それを後悔しました。

そのニキビの先が黒くて、(黒いニキビ?)と思ったら、黒いのは黒ふちがついた穴で、その穴がよく見ると動いています。

(あ!!)

そう思ったらそれは無数の吹き出物の先についている口で、その小さな口が口々に「死んじゃえよ」「あひゃひゃ」「うざいんだよ」と喋っているのです。
口が小さいから、女の子のような声に聞こえるようでした。
それが一瞬にしてわかった瞬間、怖くなりチャンネルを変えました。

気付いたのがわかって、その顔と目が合ってしまったら・・・という恐怖を感じたからです。

チャンネルを変えたらその顔は無くなりましたが、とにかく怖くなってイヤホンをつけて布団に潜り込んで寝てしまいました。
死んだ人ではないのに、なぜかこんな風に見えたのは初めてでした。

話がわかりにくかったらごめんなさい。