友人の結婚式で、ある結婚式場に行った時の話。
駅からタクシーで20分という辺鄙な場所にある式場で、よく言えば古色蒼然としてクラシカル。
悪く言えば、全体的に薄暗い雰囲気の古ぼけた会場だった。
かなり早く着いてしまったので見知らぬ客たちから離れてロビーの隅でスマホを弄っていると、突然、襟首にフッと誰かの息がかかった感じがした。
振り向いたが誰もいないので、またスマホに目をやった瞬間、今度はすぐ耳もとで「ァァァ・・・」という性別不明の声。
駅からタクシーで20分という辺鄙な場所にある式場で、よく言えば古色蒼然としてクラシカル。
悪く言えば、全体的に薄暗い雰囲気の古ぼけた会場だった。
かなり早く着いてしまったので見知らぬ客たちから離れてロビーの隅でスマホを弄っていると、突然、襟首にフッと誰かの息がかかった感じがした。
振り向いたが誰もいないので、またスマホに目をやった瞬間、今度はすぐ耳もとで「ァァァ・・・」という性別不明の声。
ギョッ!!として思わずスマホを落としてしまい、慌てて拾い上げると・・・スマホの画面がクモの巣状に滅茶苦茶に割れてる。
靴の踵が引っかかるほどふわふわの分厚いカーペットの上だったにも関わらず、だ。
粉々に割れた画面はすごく不吉な感じがして見つめていると、顔か何かが映りそうで怖くなった。
急いでポケットにしまい、翌日ショップに持って行った。
目出度い席の出来事なので、ことことは誰にも話していない。
その時に結婚した友人とは、なぜかそのまま疎遠になった。
会社を辞めたようだという噂を聞いたが、今どうしているかは知らない。
靴の踵が引っかかるほどふわふわの分厚いカーペットの上だったにも関わらず、だ。
粉々に割れた画面はすごく不吉な感じがして見つめていると、顔か何かが映りそうで怖くなった。
急いでポケットにしまい、翌日ショップに持って行った。
目出度い席の出来事なので、ことことは誰にも話していない。
その時に結婚した友人とは、なぜかそのまま疎遠になった。
会社を辞めたようだという噂を聞いたが、今どうしているかは知らない。
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