久々に前に住んでいたマンションの近くにいったらアパートが壊されて一戸建ての分譲地になってたから、ちょっと書いてみる。
5年ほど前の話。
当時、俺は一人暮らしをしていた。
その頃住んでいたマンションの北東の方向に、ボロいアパートがあった。
その2階の一番端っこに頭のおかしい爺さんがいた。
24時間、365日、雨の日も雪の日も真夏でも窓を半分くらいあけていて、電気も常につけっぱなし。
その窓からは白い布?で覆った家具(たぶん)が見えていた。
そして、昼夜問わず、突然窓から顔を出して「お前がコッチを見てることはわかってるんだ!」「死ね!」「俺を監視しても無駄だからな!!」などと喚いていたり、水(のようなもの)を道路に向かって投げつけたりした。
5年ほど前の話。
当時、俺は一人暮らしをしていた。
その頃住んでいたマンションの北東の方向に、ボロいアパートがあった。
その2階の一番端っこに頭のおかしい爺さんがいた。
24時間、365日、雨の日も雪の日も真夏でも窓を半分くらいあけていて、電気も常につけっぱなし。
その窓からは白い布?で覆った家具(たぶん)が見えていた。
そして、昼夜問わず、突然窓から顔を出して「お前がコッチを見てることはわかってるんだ!」「死ね!」「俺を監視しても無駄だからな!!」などと喚いていたり、水(のようなもの)を道路に向かって投げつけたりした。
警察が来ることもあったし、そいつのせいでアパートや近隣のマンションから引越す人もいたが、警察も役所も、具体的に何かするということはできなかった。
当時、俺は土木関係のバイトとして日銭を稼いでいて、その日は遠方での作業を終えた後、帰る途中で高速道路の渋滞に巻き込まれて数時間身動き取れず、しかも、帰った後でトラックや重機の掃除をいいつけられて、事務所を出たのは午前1時を過ぎていた。
翌日は仕事がなかったこともあり、帰る途中に牛丼を食い、コンビニに寄って買い物をしてマンション近くに借りている駐車場に着いたのは、もうすぐ午前2時15分、という時間帯だったのを覚えている。
駐車場を出て、ちょうど頭のおかしいオッサンのいるアパートの前にさしかかった瞬間、異様なものをみた。
語彙力が無いので上手く説明できないかもしれないが、わかりやすくいうと「異常に背の高い」「細長い」「全身が真っ黒」の人間、とでも言えば良いか・・・?
そいつが1階の地面に足をつけたまま、2階の頭のおかしい爺さんの部屋の窓を覗き込んでいた。
印象が「巨人」と明らかに違うのは、横幅というか太さは普通の人間と同じくらいなのに、身長だけ何倍も高いから。
手足がヒョロ長くて(もしかしたら身長に比例して適切なのかもしれないけど)そのヒョロ長い手で爺さんの部屋の窓枠をつかみ、顔半分くらい、爺さんの部屋の窓につっこんでいる。
顔の上半分が見えないが、口はあって、大きな歯が見えた。
俺は怖くてその場でしゃがみこんで、どうしよう、どうしようと考えていた。
すると、その細長い人は、そのままするり、というかぬるり、というか、凄く滑らかな動きで爺さんの窓に吸い込まれるように入っていった。
そいつが消えた後も怖くてしばらく身動きが取れず、アパートの前を通るのが怖くて、一旦、その場から駐車場に戻り、かなり遠回りをして逆の方向からアパートの前を通らずに帰ることにした。
なぜか、道を歩いている時、物音一つせず、車も通らなかったのも覚えている。
遠回りの道では結構広めの交通量が多い道を通るんだが、なぜかその道も車が一台も通らなかった。
何とか家にたどり着き、ふと時計を見ると2時15分だった。
アパートの前で数分立ちすくみ、そこから遠回りして帰ってきたので、最低でも15分くらいたっているはずなのに時間にしてみたらたった1分程度。
立ちすくんでいた時間はともかく、遠回りした分の時間だけでも10分くらいかかるのに?とそれこそ、狐につままれたような気分だった。
その後、特に爺さんに異変はなく、その後も頭のおかしい言動を繰り返し、夜遅くその道を通っても、例の細長い人を見ることもなかった。
俺は霊感とかゼロなんだが、もしかしたら爺さんはそういのが「見える人」で、たまたまその日何かのきっかけで「普段爺さんが見えているもの」が俺にも見えたんじゃないか、とか妄想したりする。
そういうのが日常にみえていたら・・・と考えると結構怖いな。
当時、俺は土木関係のバイトとして日銭を稼いでいて、その日は遠方での作業を終えた後、帰る途中で高速道路の渋滞に巻き込まれて数時間身動き取れず、しかも、帰った後でトラックや重機の掃除をいいつけられて、事務所を出たのは午前1時を過ぎていた。
翌日は仕事がなかったこともあり、帰る途中に牛丼を食い、コンビニに寄って買い物をしてマンション近くに借りている駐車場に着いたのは、もうすぐ午前2時15分、という時間帯だったのを覚えている。
駐車場を出て、ちょうど頭のおかしいオッサンのいるアパートの前にさしかかった瞬間、異様なものをみた。
語彙力が無いので上手く説明できないかもしれないが、わかりやすくいうと「異常に背の高い」「細長い」「全身が真っ黒」の人間、とでも言えば良いか・・・?
そいつが1階の地面に足をつけたまま、2階の頭のおかしい爺さんの部屋の窓を覗き込んでいた。
印象が「巨人」と明らかに違うのは、横幅というか太さは普通の人間と同じくらいなのに、身長だけ何倍も高いから。
手足がヒョロ長くて(もしかしたら身長に比例して適切なのかもしれないけど)そのヒョロ長い手で爺さんの部屋の窓枠をつかみ、顔半分くらい、爺さんの部屋の窓につっこんでいる。
顔の上半分が見えないが、口はあって、大きな歯が見えた。
俺は怖くてその場でしゃがみこんで、どうしよう、どうしようと考えていた。
すると、その細長い人は、そのままするり、というかぬるり、というか、凄く滑らかな動きで爺さんの窓に吸い込まれるように入っていった。
そいつが消えた後も怖くてしばらく身動きが取れず、アパートの前を通るのが怖くて、一旦、その場から駐車場に戻り、かなり遠回りをして逆の方向からアパートの前を通らずに帰ることにした。
なぜか、道を歩いている時、物音一つせず、車も通らなかったのも覚えている。
遠回りの道では結構広めの交通量が多い道を通るんだが、なぜかその道も車が一台も通らなかった。
何とか家にたどり着き、ふと時計を見ると2時15分だった。
アパートの前で数分立ちすくみ、そこから遠回りして帰ってきたので、最低でも15分くらいたっているはずなのに時間にしてみたらたった1分程度。
立ちすくんでいた時間はともかく、遠回りした分の時間だけでも10分くらいかかるのに?とそれこそ、狐につままれたような気分だった。
その後、特に爺さんに異変はなく、その後も頭のおかしい言動を繰り返し、夜遅くその道を通っても、例の細長い人を見ることもなかった。
俺は霊感とかゼロなんだが、もしかしたら爺さんはそういのが「見える人」で、たまたまその日何かのきっかけで「普段爺さんが見えているもの」が俺にも見えたんじゃないか、とか妄想したりする。
そういうのが日常にみえていたら・・・と考えると結構怖いな。
コメント