青山墓地について、平成5年に聞いた話です。

当時私は某◯◯庁第4方面の某署に勤務し、ある歴史的な大警備で◯◯車両隊の応援勤務に行きました。

部隊の基幹隊員(正規の隊員をこう呼ぶ)の話では、『大喪の礼の警備で、赤坂地区エリア警戒で青山墓地に就いたとき(赤坂御所から1㎞圏内にあたるので、飛翔弾や不審物件・不審者の発見につとめる任務)、深夜警備車両内で休憩していた隊員全員が金縛りに遭い、車両を揺らされたらしい。

明るくなって、車両を磨こうとすると、ボディーに白色のうっすらとした人間の手形が無数ついていて、固くしぼった雑巾ですぐ消えるものであったので、気味悪いし見てくれも悪いので、すぐ消した。

当時の車防員(外に立って車両を見張る者)は一時、原因不明の急な嘔吐のため墓地管理事務所のトイレに駆け込んでおり、車両に誰かが近づいたか否かは不明。

『しかし車両内に居た者全員が同時刻に金縛りい遭い、同じ頃、車防員がゲロに夢中だったことを考えると・・・』と、真面目な顔して話してくれました。

尚、私自身も基幹隊員となって青山墓地に泊まったことが何度かありましたが、残念ながらそこでは妙な体験はありません。

私が実体験したのは国会議事堂内(参議院側地下)・米国大使館警備待機所・外務省飯倉会館内(ロシア大使館前)・上九一色村の旧第6サティアン周辺くらいしかありません。